風街角

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2014年 07月 13日

ハナネコ女子会 初秩父 その3

まだ青いリンゴがたわわになったリンゴ園を抜け、タチアオイが咲く道を行きます。

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立葵は、梅雨葵、あの蕾のてっぺんの花が咲いたら、梅雨が終って夏が来るんだよ。

遠い夏に、あなたはそう教えてくれた…懐かしい言葉をタチアオイを見ると思い出します。
あなたは、夏空にすっと伸びたタチアオイが好きでしたね。


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アジサイも、畑の小道を埋めています。色とりどりの花色がとても素敵でした。



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ここから、ほんの少し山辺の道を辿ります。
「大丈夫ですよ。ほんの少しなんですよ。」と言ったけれど、何だか深い山へを向っているような、
険しそうな道をどんどん登って行くみたいに見えるんです。
『え?この道を行くの?』と、みなさん、ちょっぴり不安そうです^_^;
おまけにこんなトンネルがあるし…(笑)


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これは、矢通反隧道と言うトンネルで、ものの20mほどの岩をくり抜いた小さなトンネルです。
内側には電気が一つだけで、お天気が悪い日には、ちょっぴりスリリングですが、みんなで通れば
怖くないです。真っ直ぐなので入り口から、すでに出口も見えてますしね。



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トンネルを抜け、坂道を降りて行けば、やがて右手に如意輪観音の木造の古いお堂が見えます。
ここから寺沢川に沿って遊歩道があり、春先にはニリンソウの群生地になっています。
夏は鬱蒼と木々が繁った木陰の道になりますので、今日は薄暗いと思うのでパスして車道を行きます。



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向かいの山を眺めながらの長閑な車道を歩きます。ほとんど車も通らない道です。


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奥秩父らしい集落が、時々現れて、後は畑と雑木林と小川との道です。



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信号などない長閑な交差点には夏の花々が咲き誇っていました。



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ところが、ここで道案内役のわたしが、角を反対に曲がってしまい、別方向に行く羽目に…
地図では、川を渡らないはずが、道路は川を渡り返しています。ん???おかしいなぁ?
そこで、畑をやって居る農家の方に聞いてみました。
反対に来てしまったと判り戻ることにしましたが、また途中で、不安になりました。
そこで、大きな民家の前で呼び鈴を押しました。すぐに出て来てくれたお父さんが、
この道をもう少し登った所にあると教えてくださいました。
秩父の方はみなさんとっても優しいです。ありがとうございました(*^_^*)


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20分ぐらい時間をロスしたけれど、無事、目的のお蕎麦屋さん『和味』さんに着きました。
いつも快活な店主さんが迎えてくださいます。こちらは手打ち蕎麦が無くなった時点で閉店します。
わたしたちの入店後、暖簾が下ろされましたから、最後のお客でしたが、何とか間に合いました。
お腹ペコペコでしたし、一軒店で、周りにはお店はありませんので本当に良かったです。


わたしたちは、レディースセットを注文しました。
お蕎麦に天ぷら、つっとこ(トチの葉に、もち米を包んで茹でた郷土料理)漬物、蕎麦豆腐、
果物と甘味のデザート付でした。
お蕎麦はもちろん、どのお料理もとっても美味しかったです。みなさんも喜んでくださいました。


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店主さんのお勧めで、"蕎麦の実アイス"を、別腹でいただきました。
甘さ控えめのさっぱりめのバニラアイスに、ナッツのような蕎麦の実が入っていてとっても美味でした。


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お店には、店主さんが作られた木工細工や竹細工や、奥様がお書きになった絵手紙や、手作りのぬいぐるみが飾られていました。
息子さんも蕎麦を打っていらっしゃるようですし家族ぐるみのアットホームな感じのお店です。
春の催しのお誘いもいただき、また訪れてみたい素敵なお店です。




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実は、このお店のご自宅の脇から、寺沢のキャンプ場へと繋がる遊歩道の入り口があるのです。
はじめて明ヶ指(みょうがざす)のたまご水とカツラの巨樹を探しに行った時は、この道を知らずに
日野渓谷沿いの道を遥々辿って行ったのでしたが、2度目に偶然このお蕎麦屋さんに来て、カツラの
お話をした時、店主さんからこの近道を教えていただいたのでした。

さぁ、それでは、明ヶ指のたまご水とカツラの巨樹に逢いに行きましょう。
「ご馳走様でした。また来ます。」『ぜひ、また、いらっしゃい!!気を付けて。』
わたしたちは、店主さんご家族に見送っていただき外にでました。
お店の庭には半夏生が咲き始めていました。


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細い道を安谷川に向かえば 「十二天水」(神泉)と呼ばれている、おいしい湧水 があります。
わたしたちは、代わる代わる飲んで見ました。癖がない軟水で柔らかな口当たりでした。
鬱蒼とした森の中の道を辿ると直に川に出て、味わい深い木の橋が架かっています。


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橋の下を流れる川面は浅瀬になっていますが、澄み切っていてとても美しいです。
みなさん、思わず、『わぁ、気持ちいいわね!!』と笑顔がこぼれます。


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苔生した木の橋は、足元に優しいです。お天気なら木漏れ日が燦々と降り注ぐ気持ちのいい道なんですが、
今日は生憎の曇天でした。でも、マイナスイオンが満ちていて、心地よいです(*^_^*)

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モナスマさん、一生懸命カメラを向けています。いい写真撮れましたか?(*^_^*)


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木橋で川を渡ると、一軒の民家が現れ、その庭先を失礼します。
以前は空き家となっていましたが、今は若い人たちが住んでいましたが、快く通してくださいました。


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竹林の中を通り、今は使われていないキャンプ場へと向かいます。



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1軒の民家があって、小さなお堂もありました。
とても長閑で懐かしい感じです。でも、他にお宅が無いから夜は寂しそうです。



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薄紫のホタルブクロに癒されます。



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緑いっぱいのキャンプ場…いまはむかし、賑やかな子どもたちの声が響いていたのでしょうね。



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オニグルミの木に、マタタビが絡み付いていました。白い葉が風にそよぎ、目にも涼やかです。
花は咲いていないかな?と探したら、ありましたほんのりグリーンがかった淡い白の梅の花型のお花です。
花期には、ほのかにライムの香りがするんですが、今日は蕾が多くてまだ香らない様でした。



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やがて、小さな沢を渡る橋があり、人の気配がない別荘地を横切って道は深い森へと続いています。


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そして、ついに道は行き止まりとなり、水たまりに森の緑が映り込みます。


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「さぁ、ここが終点ですよ。気を付けてゆっくりと川原に降りましょう。」



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お天気なら、川面にいっぱいキラキラがさんざめく開けた川原です。



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この川原に自然に湧き出た冷泉があります。昔、鹿がこの冷泉に浸かって傷を癒していたことから
発見されたとの謂れを書いた、立て看板がありました。この温泉は個人の所有物なので、持ち帰ったり触ったりしては
行けないそうですが、ちょっとだけ触れさせてもらいました。仄かな硫黄臭とつるっとした肌触りでした。
温泉を引いたドラム缶の水は薄青く澄んでいて、白い湯の花も浮かんでいました。
温度は13度で、phは9.1あるそうです。

荒川村には、ここの他にも、古くから通称「たまご水」といわれる硫黄分を含んだ湧き水があり、
この水は、吹き出物、
胃腸病、神経痛、冷え性等に効くとされ入湯治療も行われていたといい
現在も数件の鉱泉宿があります。


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そして、この場所から、50mほど川上に歩いていくと、県内最大のカツラの巨樹があります。
森の中を歩いても行けるのですが、今日は川原から行く事にしました。
水辺を少し歩くと、前方の深い緑の森の中に佇むカツラの姿が目に入って来ます。



樹高 44m 幹回り 11m の堂々とした風格です。




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人の姿が入ると一段と大きさを感じます。



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みなさん、見上げて圧倒されたかのように言葉少なでした。



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カツラは日本特有の樹種だそうで、雄樹と女樹があるそうです。この樹がどちらなのかは判らないのですが
水辺を好む樹なので、この樹は、絶好の環境で生き続けていることになります。
川岸の少し高い位置に根を張り、その根は完全に流れの下をくぐっているのだと思います。
そして、この好条件と、辺りに遮るもののない川岸なのでストレスなくすくすくと育ったのだと
思われます。それはまっすぐに伸びたその樹形にも表れています。



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見上げると,主幹を巡るたくさんのヒコバエが空へと力強く伸びていました。
可愛らしいハート型の緑の葉の新緑がとても美しく、癒されます。
わたしの最も好きな樹種であり、この中世の建物を思わせるのような樹形がとても好きです。



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わたしの巨樹の師匠ともいうべき山友も、カツラの巨樹の樹形をスペインのサクラダファミリアの
ようだと言っていました。
わたしが中世の教会のように見えると思ったのと多分同じ感覚だと思います。
彼は、『絶対、スペインにもカツラの樹があるんだと思いますよ。』と確信していました。
わたしも、きっとそうだと信じています。夢のある話だと思いませんか?



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カツラの巨樹の隣には、やはり巨木と言えるシオジの樹があります。
この樹は、体を流れの上に大きく傾け、枝葉を横に大きく広げて繁らせています。
このシオジはおそらくカツラより後から芽吹いたのでしょう。
シオジが芽吹いた時、すでに巨木となっていたカツラの木陰で日照権が足らなかったのだと思います。
シオジは太陽の光を得るために、川面に身を傾けて生きていかなければならず、こんな樹形になった
のではないでしょうか?その結果、大きく傾いた樹形り、ストレスなく育ったカツラとは対照的な
樹形になったのでしょう。




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予定通りの列車に乗るためには、名残惜しいけれどカツラの巨樹に別れを告げなければなりません。


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時間があれば、この川を渡って、向こう岸から眺めると、その樹形がまた素晴らしいんですが、
靴を脱いで裸足で川を渡るなんてことをする物好きはわたしぐらいかもしれませんね(笑)

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それにしても自然の懐深くに、車道から、ものの30分ほどで到達できるのですから秩父の自然の豊かさに驚かされますね。




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わたしたちは、ロス時間の埋め合わせに、来た道を急ぎ足で戻りました。




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お蕎麦屋さんの店先へ無事、飛び出します。



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ここから、近道でまっすぐに駅を目指します。こんな民家も良い感じです。


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あっという間に浅間神社、ここから線路沿いに行けば近道だよと、「和味」のご主人に教わりました。



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こんな場所で、SLを撮りたかったなぁ(*^_^*)


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踏切を渡れば駅はすぐそこ


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お稲荷さんへ行く鳥居も何だか、一昔前のようなタイムスリップしたような…



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待合所の木のベンチも懐かしいですね。
なんだか、時がゆっくりと過ぎていくような秩父の旅でした。

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可愛い駅舎にお別れして、やって来た列車に乗りました。
予定通りの列車に揺られ、わたしたちは家路に着きました。
ハナネコ女子会、初秩父路は、まずは成功かしら?
モナスマさん、いくさん、kさん、お付き合いいただきありがとうございました。
また、秩父の札所巡りやカフェ巡りにお誘いするかもしれません。
その時は、良かったらまた、ご一緒していただけたら嬉しいです(*^_^*)v


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by kazematikado | 2014-07-13 19:22 | 女子会 | Comments(5)
Commented by モナリザ スマイル at 2014-07-15 02:09 x
こんばんは、モナスマです。
このところ、読ませて頂くばかりでコメントが残せなくてごめんなさいです。それぞれ心が洗われるようなお写真と文章にただただ感動させられています。

この度の秩父行きも、たくさんの素敵な出会いがあってとても楽しかったです。ご案内頂きまして本当にありがとうございました。

蓮の花の命の連鎖、開いては閉じ、そしてまた開いて閉じ、人知れず静かにそんな営みを繰り返して散っていく。淡い色合いの中に秘めた高潔さを感じます。はなはなちゃんが教えてくださった『因果倶時』の教えもありましたね。田んぼの中で空に向かってまっすぐに咲く蓮、良いなって思いました。

「たまご水」ネーミングにそそられました(笑)そう言えば義父が生前よく秩父の鉱泉宿に行ってました(深谷から)

かつらの巨樹は、本当に素晴らしかったです。大地から天空に向かってすくっと伸びた幹。中世の教会をイメージされるsizukuさんは、やはり詩人だなって思いました。延々と続くオリーブ畑の向こうにきっとかつらの木はあることでしょう。(つづきます)
Commented by モナリザ スマイル at 2014-07-15 02:10 x
②それから、シオジの木に対する想い。私は全く考えも及ばなかったのですが、シオジの健気さをsuzukuさんの言葉で知りました。
私も川の中からかつらの木を見たかったです(笑)~~また行きたいな
sizukuさんの記事を読ませて頂いて、私の気づかなかった・・・見ようとしなかったモノが多々あったことに気づかされました。小さな葉擦れの音にも心動かされるような、そんな和かい人になりたいなって、また思いました。どうもありがとう。

車窓から眺める景色も、ホームの駅名も「芋っ子」だった頃の懐かしい思い出を呼び覚ましてくれました。埼玉は、やはり「帰る」という気持ちになるのです。
sizukuさんの「午年御開帳34か所札所巡り」念願叶いますように。
Commented by sizuku at 2014-07-15 17:54 x
モナスマさん、こんにちは(*^_^*)
いつも素晴らしいコメントをいただきまして、恐縮です^_^;
わたしは、おっちょこちょいで、好奇心旺盛で、物好きなだけの人間ですよ。
モナスマさんの方が、ずっとずっと、感性の人だと思っています。
そして、同じ景色をいつも一緒に共有できる素晴らしいお友だちだと思っています。
モナスマさんが書いてくださったコメントも想いも、とても嬉しいです。ありがとうございます。
お忙しい日々は、一段落されたでしょうか?
良かったら、またご一緒に、秩父巡りお付き合いいただけると嬉しいです(^^)v
Commented at 2014-07-15 22:19 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by sizuku at 2014-07-16 10:30 x
鍵コメさん、お世話になりありがとうございました(^^)
秩父も面白いですよね。そんなに遠くないですから、ぜひまたご一緒しましうね(*^_^*)


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