風街角

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2014年 11月 25日

青梅宿 アートフェスティバル

先日、11月15日~16日で行われた〈青梅宿 アートフェスティバル〉に行ってきました。
といっても、15日は、仕事前の午前中に駆け足で。16日は、ハナネコ女子会帰りにちょこっとだけ。
今回初めて行く事ができましたが、もっとじっくり見たい、とても楽しいイベントでした。


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青梅に住み始めて35年経ちますが、青梅の景観の素晴らしさに気づき始めたのは10年ほど前からです。
最初に気づいたのがおびただしい映画看板と、古い町並みの商店街のレトロな雰囲気の心地よさでした。
あの映画看板は何時頃から設置されたのだろう?昭和レトロな青梅宿と呼ばれ出したのはいつごろから?
という素朴な疑問が湧いたので、〈青梅宿 アートフェスティバル〉についてちょっと調べてみました。

青梅の街の街起こしとして平成3年から始まった〈青梅宿 アートフェスティバル〉
回を重ねて今年は14回目だそうです。

青梅の商店街は、青梅駅を中心に、青梅街道沿いに東西に長く広がっています。
長屋のように軒を連ねた様々な小売店が続き、その店と店の間には無数の小さな路地があります。
しかし、大型スーパーや量販店の進出により、商売が立ち行かなかくなって店を閉める家も多くなりました。

ひところ、老舗の呉服店が店をたたんだり、古い造り酒屋が伝統の灯りを消したりしていき、
商店街を歩いてもシャッターが下りたままの店が多くなりました。
やがて駅前には、いくつかの高層マンションも建ち、景観も変わり始め青梅の街は様変わりして
行きそうになりました。

そんな時『ストップシャッター』を合言葉に、地元の商工会議所、青梅観光協会、NPO法人『ぶらり青梅宿』
などがタイアップし、第1回目の"青梅アートフェスティバル"を開催したそうです。
この時、映画"快傑黒頭巾"の作者「高垣眸」さんが、青梅市出身であったことや、青梅出身の映画看板師
板観さんが在住であった事から、青梅は『映画看板のまち』に変貌していったそうです。
また、『昭和レトロ』という言葉を最初に使い始めたのも青梅市だそうです。

その後、小泉八雲の怪談「雪女」は、青梅が発祥の地であった事が判り、それにちなんで、空き店舗を利用して
『青梅商品博物館』(2Fに雪おんなの資料館あり)『赤塚不二夫館』(青梅ゆかりの漫画家)
『昭和幻燈館』などが開設され、古い町並みの整備も始まったそうです。


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072.gifぶらり青梅宿 より抜粋

<<沈没商店街浮上大作戦>>
青梅宿の地域遺産を発掘
元からある資源に新しい資源を加え
街とその周囲は屋根のないミュージアムです

商品は永山丘陵・多摩川・路地や小路・歴史的建造物・商店街・神社仏閣・街角アートなど
「ぶらり青梅宿」のイベントのメインは「青梅宿アートフェスティバル」です
晩秋のフェスティバルは、毎年テーマを変え
ノスタルジーなテーマを柱にしながら
年々成長するフェスティバルです




なるほど、我が街青梅の新たな歴史を、ひも解いてみると知らなかった事がたくさんありました。
わたしが青梅宿の景観の魅力に気づき始めた頃、実は、街並を守る活動がスタートした頃だったのですね。

ノスタルジックな青梅宿の景観に癒されながらも、「青梅宿 アートフェスティバル」に今まで一度も
来たことがありませんでした。
毎回、行ってみたいと思いつつ、丁度紅葉真っ盛りなこの時期は、青梅の駅を素通りして山へと向っていたのでした。

今回のアートフェスティバルを機に、以前から気になっていた"昭和初期の名建築 津雲邸"が、
一般公開されるとの事で、初めてアートフェスティバルに行ってみることにしたのでした。



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タイムリミットは12時半まで…午前中のほんの短い時間ですが、青梅の街へと空色号で飛んでいきます。
まさしく秋晴れの良い天気、裏道にあるお寺の門前の児童公園の片隅に空色号をデポして出かけます。

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 "大正浪漫の街" 川越からの、助っ人でしょうか?人力車もスタンバイ


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あちこちの街角には、それぞれのブースがあり、イベントが始まっています。


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ふと、スタンバイしている一人の青年の佇まいに目が留まりました。


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彼の名前は"待良(たいら)"くん。川崎を中心に活動しているミュージシャンだそうです。
澄んだ透明感のある歌声は、直太朗さんを彷彿とさせますし、ギターもとても上手です。
MCもなかなかで、人心を掴めるトークが出来る青年だなぁと思いました。

滋賀県出身で、牧師さんの家庭に生まれた事、幼少から音楽に触れる生活を送り、少年期から
青年期にかけてギターに傾倒していった事、本格的なミュージシャンを目指し、教職員を辞し
活動拠点を関西から関東に映した事、アルバイトをしながら、何度も挫折しながらも音楽を続けてきたこと。
不安はたくさんあるけれど、信じ続ける事夢をあきらめない事、何かを一生懸命続けていくことに年齢はないと思っていると語り"10年遅れの青春"という曲を披露してくれました。

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また、友人の形見だと言うギターを弾きながら"ナクペンダ"スワヒリ語で、あなたに逢いたいと言う意味だそうですが
美しい楽曲の歌も聴かせてくれました。とても心に響き、つい泣きそうになりました。

所持金3万円で渡航した、ハンガリーやルーマニアやチェコに1ヶ月滞在した武者修行のお話し、
人と人との「ご縁」を大切にしたいと思っていると澄んだ眼差しで語っていました。
本当は、一曲聴いて通り過ぎるつもりだったのに、惹き込まれて30分間のライブを最後まで聞かせてもらいました。

立ち去りかけたわたしを、後から追って来て、お礼を述べてくれた待良くん。
久しぶりに、気持ちの良い青年と出逢えました。
彼の澄んだ歌声と眼差しに魅かれ、彼の夢が叶うよう応援したくなりました。
わたしも、○十年後の青春を、今も生きてます(笑) 待良くん、応援しています。頑張ってくださいネ

072.gif 日々燦々 待良 official blog



では、次の目的地 津雲邸(つくもてい)に参りましょう。
072.gif 青梅街づくりの会のHP 津雲邸を市民遺産へ


まず、入り口。門扉は欅の一枚板だそうです。


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屋根の微妙な反りが、美しいそうです。

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階段を上ると狛犬が鎮座しています。


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こんな石仏も


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格子窓が美しいです。


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欄間


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変わった飛び石


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玄関横には、いきなり役行者の木像が・・・


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奥の茶室、簡素な作りで品がありますね。障子の雪見窓から差し込む陽射しが、もう冬です。


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黒光りする廊下にも陽射しが燦々

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ガラス窓は、昭和初期の歪みのあるガラスです。ちょっと歪んだ景色が味わい深いです。


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照明もシンプルさが良いですね。


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明かりとりの欄窓が、さらにお洒落です。外から見ると竹格子だそうです。


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大広間になった居間は、さすが政治家のお宅、立派な会議室です。


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椅子やテーブルなどの調度品もそうですが、美術工芸品も多数所蔵されてます。
お宝が埋没しているとのお話しでした。


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額もたくさんあります。



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クジャクと山茶花でしょうか。美しい日本画です。

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こちらは金屏風に描かれたコスモス。たおやかな風情が見事に描かれています。




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こ、これは…寝釈迦さままであるとは(@_@;)


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こちらは箪笥の扉に描かれた貝細工の葡萄。微かな光沢を放ちながら貝殻が七色に輝いてとっても美しい。
バックの黒は漆のようです。



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こちらも貝細工の菖蒲の図柄が施された火鉢です。一本の巨木をくり抜いて作られています。



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お茶道具も多いです。


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高価なお茶碗なのでしょうね。



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能面まで…とても古い面のようです。



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わたしは、鑑定団の目は持ち合わせていませんが、なんとなくこれは高そうに見えます(笑)



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天井や照明にも趣向が凝らされています。


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珍しい煤竹の天井です。明かりも美しかったです。



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そして窓の格子戸が、とっても工夫が凝らされています。




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窓の桟も凝っているのに、はめ込まれた模様も美しいです。


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透かし彫りが見事な技術です。


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この模様には、ただただ、唖然としました。美しいです。


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次は欄間、蝶々の透かし彫り




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そして、二階からの景色は抜群でした。釜の淵まで見渡せます。



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じっくりと見学させていただいて外に出ると、延命寺の楓が紅葉していました。



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さて、裏道からメインストリートに戻ります。
青梅幻燈館もお祭りの夜店状態(*^_^*)


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住吉神社の参道は、手づくりいっぱい市の出店がたくさん出ていて楽しそうです。



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わぁ!!かわいいなぁ~♪思わずパチリしてしまいました。


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『ほとんどの人は何も言わないと思いますが、写真を撮る時には、ひと声かけた方がいいですよ。』
と、ご注意を受けました。「はい、その通りですね。ごめんなさい。』と謝りました。
みなさん、ご自分の作品を出品されているのですものね。
美しい物や可愛い物を見ると、すぐにも撮りたくなってしまう。悪い癖ですね。
カメラを楽しむものとして、忘れてはいけないマナーだと思います。気をつけないといけません。


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大好きな裏路地に入り、あのお店を目指します。
わぁ!!開いていました!! ここを通る度にいつも閉まっていたガチャ萬商会さんです。


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はじめて店内に入ります。ドキドキします。
お店の中には誰もいませんでしたが、恐る恐る声をかけます。
「こんにちは~」すると、お店の奥からほっそりとした女性が笑顔で現れました。

女性は、ガチャ萬商会さんのオーナーさんのSさんでした。

「あの~。お店の中を拝見させていただいて良いですか?」
『ええ、どうぞ、ご自由にお入りくださいネ。』
「ありがとうございます。あの、写真を撮らせていただいてもよろしいでしょうか?」
『ええ、構いませんよ。どれでも撮ってください♪』
Sさんは、変わらぬ笑顔で気さくに答えてくださいました。
お言葉に甘えて、撮らせていただきました~♪とってもフェミニンで素敵な店内です。


テーマは雑巾なのだそうです。この丸いのがみんな雑巾♪こんな雑巾だったら楽しいですね~♪

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かわいいもの、すてきなものがいっぱいです。


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お店の入り口です。わたしの靴がちょこんと並んでました(*^_^*)


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おお!!このねこちゃん。以前から時々お邪魔していたガチャ萬商会さんのブログで拝見していました。
Sさんが、最初に作成したネコちゃんだそうです。
とっても可愛いです。本物が見れて感無量のわたし。

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こちらも想い出の初期作品だそうです。 愛情を注がれ、とっても存在感がある作品たち。
何だか命が吹き込まれているような、そんな気持ちになりました。


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足元の、こんな明かりも、すっごく良いですね~♪


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本当は、一つ一つ、じっくり拝見したいのだけれど、今日は12時半がタイムリミットのわたし。
シンデレラじゃぁないけれど時間がありません。
その事をお詫びしながら、少しだけお話しさせていただきました。
「Sさんは、青梅のご出身なんですか?」との、わたしの問いに、青梅生まれの青梅育ち、
この近辺の路地裏で、子どもの頃から遊んでいて、今もそのまま遊んでいます。と答えてくださいました。

本当にこの街を愛していらっしゃるのだなぁと感じました。後で知りましたが、ぶらり青梅宿のHPでも
町興しの一端を担った、青梅商品館や赤塚不二夫館と並んで、ガチャ萬商会さんが紹介されていました。
青梅に多数住む、若手アーティストたちの草分け的存在なのだと思います。
このアートフェスティバルを根っこから支えているアーティストのお一人なのでしょうね。
とってもチャーミングな女性で、自然体で飾らないお人柄にすっかりファンになってしまいました。
また、ぜひ伺わせていただきますとご挨拶しておいとましました。
Sさん、お忙しい中、お相手をしてくださり本当にありがとうございました(^^)


ガチャ萬商会さんのお隣の空き地は、青いタワー広場と銘打って手作りの生産者さんたちが
お店を出したりワークショップを開催されたりしていました。時間がないのが本当に残念でした。


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ベーグルのお店、美味しそうです(^^)


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直ぐ近くの広場からは、何だか素敵な音楽が流れてきます。
時間がないけれど、駆け足で覗いたら、おやじバンドが演奏しています。


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奥様方もダンスで助っ人です。なんだかほのぼの楽しそうです♪


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街中にはれれれのおじさんがいたり(^^)


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リヤカーを引いたシホンケーキ屋さんや、ネコのバス停で、のんびりくつろぐおじさんがいたり


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着物姿のお姉さんもたくさん歩いていました。



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小春日和の陽気に、花屋の店先は春のようで


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短い時間でしたけれどすっかり楽しませていただきました。



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最後は、こんな路地裏を抜けて、空色号の待っているお寺に向かいました。



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いつもながらの長いレポを最後までご覧いただきありがとうございました(*^_^*)

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by kazematikado | 2014-11-25 15:42 | | Comments(2)
Commented by モナリザ スマイル at 2014-11-26 02:53 x
こんばんは、モナスマです。
「青梅宿 アートフェスティバル」、なんとワクワクするイベントなのでしょう。
津雲邸、初めての「ハナネコ女子会」の時に前を通りましたね。あの時は、門構えは地味な印象を受けましたが、邸宅の中は素晴らしいお宝がいっぱいなのですね。「臨川庭園」の持ち主だった方と記憶しておりますが・・・?庭園にもお茶室がありました。
お写真でみると、凛とした和風の美しさが感じられます。機会があれば訪れてみたいお屋敷です。
「ガチャ萬商會」さん。ホント、いつも閉まっていますよね。独特なネコのモニュメントが外壁やお店の前にたくさん飾ってあって、どんなお店かしらと思っていました。カラフルで明るいお店なのですね、楽しそう。
私が気になったのは、Liveをやっていらした彼。ブログ読みました。是非、聴いてみたいですね~~。外国を旅してこられたなんて、ナオトインティライミさんみたいです。

青梅宿、レトロ感を醸し出しつつも、イベントなど新しい風も吹いているように思います。益々、興味が深まりました。

ハンちゃんに、フェスで買われたスカーフを見せて頂きました。風合いも色味も柔らかで素敵でした。
Commented by kazematikado at 2014-11-26 22:23
モナスマさん、こちらにもコメありがとうございます(^^)
津雲邸は、素晴らしかったですよ。ぜひ、一度ご覧ください。
ガチャ萬商会さんも、可愛いものがたくさん!!宝探しをするような気持ちになりました。

そして、待良くん、わたしもモナスマさんが応援されている木下くんでしたっけ?思い出してました。
若い人の頑張る姿って良いですね~♪
機会があったら川崎までいつか、ご一緒してください(^^)


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