2015年 02月 05日
ふらんすへ行きたしと思へども ふらんすはあまりに遠し せめては新しき背広をきて きままなる旅にいでてみん。 汽車が山道をゆくとき みづいろの窓によりかかりて われひとりうれしきことをおもはむ 五月の朝のしののめ うら若草のもえいづる心まかせに。 萩原朔太郎の「旅上」というこの詩を思い出していました。 こちらは、朝から湿った雪がちらついています。 これから積もるのでしょうか? 遠野に行きたいな…と思いました。 せわしない日々に、何か忘れ物をしているみたいで、... ひとりで、思い立って、列車に飛び乗れたらどんなに素敵だろう 朔太郎の詩は、5月を詩っています。 彼の詩作ノートでは、最初、『五月』と題された2行の詩でした。 その2行は、『旅上』の詩の最後の2行。 「五月の朝のしののめ うら若草のもえいづる心まかせに。」 だったそうです。 わたしも、この2行がとても好きです。 朔太郎は、「ふらんす」という言葉を使っていますが、書きたかったのは 旅への永遠の憧れだったのかもしれません。
by kazematikado
| 2015-02-05 09:44
| 日々の事
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 フォロー中のブログ
ライフログ
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||