2015年 03月 04日
少し前のレポです。2月20日、今年も、青梅の隠れ里、栗平へ、青梅草に逢いに行って来ました。 メンバーは前回もご一緒していただいたこいちゃんと安曇野さん。今回初めて行かれるshinさんとモナスマさんの5名です。 出発は、青梅線のローカルなこの駅 そして、前回、秋のプチ遠足で彼岸花が群生していたこのお寺にも、春を探しに寄ってみました。 最近、モノクロに凝っているわたし、またまたモノクロで遊んでみました^_^; ま、モノクロは置いといて…(笑) 山門には梅が綺麗に咲いていました。 まだ、梅の花はどこもかたい蕾でしたが、こちらは紅梅が見頃でした。 今日は抜けるような青空に、暖かな陽射しで春を思わせる穏やかな日です。 だけど、なんか、この雲がひっかるなぁ…?と感じていました。 今までに見たことがないような、さざ波があとからあとから寄せるような雲。 これって地震雲みたいだなぁ…と漠然と思っていたのでしたが、なんと翌朝、 ニュースでは東北地方の地震を報じていました。やっぱり地震雲だったの??? わたしも友チョコをいただきました♪ モナスマさんいつもありがとうございます(^^) さて、今日の行程です。青梅丘陵には様々な登山ルートがあります。 今日の登山口はあまり歩く人がいないコースです。 古い案内板がありますが、このどこにも栗平の名前も、そこに至るコースも記されてはいません。 歩き始めは整備されたこんな道ですが、やがて山道となります。 小さな社と鳥居です。 こんな山道をひと登りしたら、青梅丘陵の尾根道に出ます。 名郷峠、山の神様が祀られています。 三方山に向かう急登、ここでも気になる竜巻状の雲と、それに並行する飛行機雲。 上空へとまっすぐに立ち上がっています。太くくっきりと空を縦断していて、ずっと消えません。 不思議な雲だね…。いままで見たことがないね…。とわたしたちは言い合いました。 しばらく尾根道を辿って行くと、見落としてしまいそうな小さな道標が現れます。 ここが、栗平への入り口です。 栗平と賢治の学校の文字が入った道標は、ここだけです。 まるで、道など無さそうに見えるけど、しばらく横へと入って行くと、ここんな急坂が現れます。 ロープを頼りにしばらく降りて行きます。 植林越しに眺めると広大な草原や植林帯、広葉樹の森とが広がっています。 竹林の尾根道。竹の春。 竹の春とは、秋から冬にかけた季節も竹は青々と茂って春のようだということから竹の春と呼び、秋の季語になります。 美しい竹林は風がさやさやと渡って行きます。誰かが『夏のような風が吹いてる』と言いました。 え~!!春を通り越して夏ですかぁ(笑) 太いモウソウダケは、かぐや姫が現れそう。 やがて木立ち越しに栗平の集落が見えて来ます。 そして見えました。栗平です。いつみても長閑で感動する風景です。 先日降った雪も畑に残っていますね。 初めて栗平を目の当たりにしたshinさん。 始めて臨むモナスマさんに「どうですか?この俯瞰、良いでしょう?」と聞いてみました。 『ええ、この景色を見たかったんです。』と、じっと見入っていました。 竹林を抜けてどんどん降りて行きます。 竹林の上の雲は、やっぱり不思議な雲でした。 陽光溢れる草の土手、山の中にぽっかりと開けた長閑な場所。 子どもの頃、駆け回った野辺のようで懐かしくもあり… モナスマさんは、辺りを見回しながら、不思議そうに歩いていました。 こいちゃんとしんさんはスミレに夢中です。 今年の初すみれはタチツボスミレ こちらは何スミレ?ヒメスミレかなと思ったけれどノジスミレさん?なのかな? 賢治の学校が見えて来ました。 こちらは自然農法を教える学校です。 その他にも染色や籠編など自然界からの物をいただいて作るワークショップなどが開催されています。 石積みの土手の上に経つ小屋を巡る野道 なんとなく遠い日の懐かしい風景とリンクします。 「こんにちは」と声をかけてみたけれど、今日は、賢治の学校はお休みのようです。 初めて来たときに親切にしていただいたHさんに再会したかったのだけれど、今回もダメでした。 (この後、賢治の学校の管理をされている女性の方が見えました。ナチュラルな素敵な女性でした。 自然農法の事など、またいつかお邪魔してお話を伺ってみたいと思いました。) 賢治の学校脇の小さな草原で、お昼にすることにしました。 ぽかぽかと本当に暖かい日で楽しい昼食タイムでした。 こいちゃんが、『どこかの首相じゃありませんが、これは“こいちゃんミックス”です。』と手渡してくれました。 こいちゃんのユーモアに、一同、受けましたヽ(^。^)ノ 長閑な畑の風景です。 これは、デコポンでしょうか? たわわに実っていました。 そして、福寿草が自生する土手へ。 今年はちょっと早かったようで草の中に小さな花芽がいっぱいありました。 踏まないように注意しなければなりません。みなさん、早速撮影に入ります。 みなさんの撮影風景を眺めるモナスマさん(笑) 一重の澄んだレモン色の花びらは、ほんのりと緑がかって見えます。 これがもともと青梅に自生していた原種の福寿草で“青梅草”と呼ばれています。 江戸時代にこの青梅草を元に品種改良され園芸品種の福寿草が生まれたのだそうです。 お日さまの光をたっぷりと受け取るために開かれたパラボラアンテナ(^^) 園芸品種の福寿草は、八重咲きで花色も濃く、山吹色に近い黄色で見分けられるそうですが、紛らわしいものもあります。 一番確実なのは、青梅草は花の後大きな実がなりますが、園芸品種の方は小さいか、ほとんど結実しないのだそうです。 寄り添った横顔もとってもキュートです。 まだ、この草の土手一面に咲くのはもう少し先みたいですが、ポツン、ポツンと灯りが燈ったようで愛らしいです。 目線を低くして、太陽の光を透かして…なんて、青梅草と言葉を交わしながら心ゆくまで撮っていたら、 『おーい!!こっちの方がたくさんあるぞ!!凄いよ~!!』と安曇野さんが呼んでます。 民家の先にある栗林の斜面には、おびただしい数の青梅草たちが一面咲き誇っていました。 民家のおばあちゃんの話だと、福寿草は朝日が当たる斜面が一番いいのだそうです。 西日の当たる斜面にはあまり群生しないとか。 『この時期はね。あの小高い山の端っこから太陽があがるから、この畑は一番最初に朝日があたるんだよ。だからこの場所が一番先に福寿草が咲くんだよ。』 なるほど。この斜面の上にあるお宅は、毎朝、朝日が一番最初に当たる家なんだ…と思いました。 日の出と共に起き出して、日の入りと共に暮れる生活。 きっと、そんな暮らしが、ここ栗平では遠い昔から続いているのでしょう。 郷愁溢れる三軒だけの隠れ里栗平が、この先もずっとここにあり続けてくれたらいいなぁと思いました。 おばあちゃんにお礼を言って、わたしたちは栗平を後にしました。 おばあちゃんは福寿草の土手に佇みながら、わたしたちの姿が見えなくなるまで見送ってくれました。ありがとうございました<m(__)m> 帰りは林道を青梅丘陵へと戻りましたが、日陰にはたっぷりと雪が残っていてツルツルな個所もあるので慎重に戻ります。 そして、青梅丘陵に出て尾根道を青梅駅まで辿りました。 西日が射しこんで、木立ちの影が伸びます。 やがて、青梅市内が見渡せる場所に着きました。 向こう側に続く長淵丘陵と多摩川の流れが、街の中を流れて行くのが見渡せます。 こうして見ると、青梅が山と川に守られた街だと言うのが判ります。 青空の上には、まだ、あの雲が流れていましたが、穏やかな一日が終ろうとしていました。 みなさん、楽しい青梅丘陵散策をありがとうございました。 長閑な栗平に、ひっそりと咲く青梅草にも逢えたし良い一日となりました。また、ご一緒しましょうヽ(^。^)ノ
by kazematikado
| 2015-03-04 10:25
| 里山
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