2015年 06月 23日
4月20日(3日目) 青梅の森では、林床にスミレやチゴユリ、ツツジなども咲き始めました。 野鳥の囀りも、これからは愛の囀りへと変わって来ます。そんな森の様子を感じたくて お天気はパッとしなかったけれど、家を出ました。 空色号に乗って、ちょこっと遠回りして丘陵地帯を走り、映画看板の街、青梅の街中を走り抜けました。 この日は、ツリーハウスプロジェクト3日目、わたしも仕事がお休みでしたので、カフェころんを訪ねました。 お店の軒には祭り提灯が下がっています。青梅大祭も近いので、青梅の街にはあちこちにこの提灯が下がり ここに来る途中も、町内会ごとに人が集まっていたりして、お祭りの準備が始められている感じでした。 ころんの裏庭の後ろに建っている2階建ての古い事務所で何やら作業が始まっているそうです。 部屋の周りには、椅子や机、大工道具や、棚に残る雑誌や段ボール箱や、その他もろもろの種々雑多なものたちが 眠っていて、なんだか昭和の匂いがするような不思議な空間になっていました。 少し開いた窓からは、駅前に続く道路が見えます。やっぱり、こんな眺めもわたしには不思議な体験なのでした。 テーブルには、作業台がいくつかあって、その一つはこの電動糸ノコギリ(名称が違うかもですが)です。 『ミシンの要領でペダルを足で踏むと動きます。踏みこむ加減で速度が決まりますから自分に合った速度で 出来ますよ。ちょっとやってみませんか?』とマッキーさんがお手本を見せながら使い方を教えてくれます。 マッキーさんは、小さな木の板を巧みに操りながらアルファベットのAを、切ります。 板をちょっと斜めにして切ると…どうでしょう。板からAの文字が浮き上がるように切れるんです!! すごい、芸術的!アートだ~♪ わたしは、斜めにしないで普通に使ってアルファベットのHを切りだしました。 糸ノコ使うのは、中学校以来のような気がするし、電動糸ノコなんて初めて。ドキドキです。 う~ん、ちょっと曲がってるし、横に広がったHだけど、初作品?が出来ました(笑) こちらは、電動ノコギリ、大きな角材など、スパッ、スパッと切ります。 マッキーさんとてつさんは、額を寄せ合って、マッキーさん手描きのツリーハウス設計図を眺めながら相談中。 わたしは、かおりさんとヒノキの枝の皮むきをしました。 かおりさんは昨日もやったそうで、上手に剝いて行きます。わたしはカッターを使うのも久しぶりで不器用に剝きました。 でも、真っ白でつやつやの樹肌が見えてくるとすごく綺麗。夢中になりました。 この日は、某新聞社の取材があったり、午後はケーブルテレビの取材があったりしました。 ツリーハウス作りって、誰しも幼い頃に一度は憧れるものかも知れません。 わたしも、近所のお兄さんたちに混じって、夏休みにヒミツ基地づくりに没頭した経験があります。 雑木林の中で2mぐらいの小さな赤土の崖があって、そこに、スコップでステップを刻んで階段を作り 木に結んだロープを垂らしました。林の中には穴を掘り、段ボール箱とトタン板で掘立て小屋を作って 夕暮れ時まで遊びました。合言葉は「山」と「川」で、崖の上と下で掛け合っていたなぁ。。。 1週間ほど遊んだあと雨が降って段ボールがぐちゃぐちゃになっちゃって、なんとなく解散しちゃったけれど、 凄くワクワクしたことを今でも覚えています。子どもの頃のキラキラした想い出ってやっぱり誰もがありますよね。 子どもの夢だから儚いけれど、大人になった今なら、叶えられる夢があるんだって思います。 それが、このツリーハウスプロジェクトなんだなって、だから今、わたしは子どもの時の夢の続きを追いかけています。 あの時のように、みなさんに教えてもらいながら夢を見させていただいているんだなと思います。 このケーブルテレビのお兄さん、取材が終ってから、なんとツリーハウス作りのお手伝いをしてくれました。 やっぱりみんな、憧れは同じなんだなぁってほのぼのしちゃいました(^^) こちらのお蕎麦屋さんは、素晴らしい茅葺屋根の古民家を利用した“丹三郎”さん。とても美味しいと奥多摩で評判のお店です。 わたしが、このお店を知ったのは、随分と前、10年ぐらい前の事です。 お友だちと御岳山からの帰りに見つけたお蕎麦屋さんで、とっても美味しくて気に入ってしまいました。 その後もお友だちを連れて行ったり、長野県出身で蕎麦の味にはちょっとうるさい主人もお気に入りで家族で訪れたりしました。 そんな折、遊びに来てくれた幼馴染のFちゃんを案内した事がありました。 Fちゃんも気に入って家族で奥多摩に来ると決まって訪れるようになったそうです。 その後Fちゃんの息子さんが白血病になり、苦しい闘病生活の末、骨髄移植で克服することが出来たお話しは、 以前のブログでも綴りましたが、息子さんの快気祝いにと丹三郎さんを訪れた時、その店先に貼られた “骨髄バンク”のポスターに彼女は目を止め、店長さんにお話しを伺ったそうです。 すると、店長さん自身、骨髄バンクに登録し骨髄を提供したことがあることを知りました。 骨髄移植は、提供した人も提供された人も名前も住所も明かさないのが決まりだそうです。 Fちゃんの息子さんは和歌山の男性から提供していただき、丹三郎の店長さんは東北の男の子に提供したそうです。 そんなお話をして、店長さんは自分の提供した相手の姿をFちゃんの息子さんに重ね元気に頑張っている姿に 感激してくださったそうです。 その後、発症から5年が経ち、完治したとお医者さまからのお墨付きが出て、そのお祝いに丹三郎さんに訪れた時、 店長さんは涙を流して、完治を喜んでくださり『わたしからの心ばかりのお祝いです。』と言って、 ご馳走してくださり、帰りには花束まで用意してくださったと聞きました。 わたしはFちゃんからそのお話を聞いて、人の心の温かさに凄く感動して泣けました。 そして、今、ここで、そのご主人Kさんに出逢ったのです。これからツリーハウス作りを通じてKさんとも 交流を深めていけることがとても嬉しかったです。 Kさんは、とても大らかで、スポーツマンで、不思議な鼻笛(後ほど紹介します)を操る音楽家でもあり、 地元で植物観察会をするナチュラリストでもあり、岩登りもする登山家であり、DIYの達人でもあり… まだまだいろんな秘めた特技をお持ちのような魅力的な人物でした。 Kさんは、器用にサンダーで絵を描いてます。(尊敬!!) こんな素敵なオブジェも出来てました。どなた作かしら? この日、青梅の森で頑張っている若手林業家のNさんとの出逢いもあったのですが、長くなりましたので また次回に回します。 おまけ: この日のころんの日替わりのお店、“のんびりパカさん”の塩チキンたまごライスだったでしょうか? とっても美味しいランチをいただきました。漬け卵黄がめっちゃ美味しかったです。 わたしは、生卵は苦手なんですが、青梅の養鶏場さんの生みたて卵はとっても美味しく食べれました。
by kazematikado
| 2015-06-23 11:38
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