風街角

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2015年 07月 04日

ツリーハウスプロジェクト 成木の森へ

ツリーハウス作りの4日目、この日は成木の森へ木を伐りに行くそうです。
FBには、参加希望者は、カフェころんにAM10:00集合と載っていました。
木を伐りに行くなんて、わたしにできることあるのだろうか?足手まといになるんじゃないかな?
と迷いましたが、でも、成木の森に行ってみたいという気持ちが勝りました。

てつさんにメッセージを送ってみると、『どうぞお越しください。素敵な体験が出来るといいですね。』とお返事をくださいました。
来る人を誠意をもって迎えてくれる、てつさんって本当に優しい人ですね。

4月26日、ドキドキしながらカフェころんに行くとマッキーさん、てつさん、Kさん、Iさんご夫妻が集まっていました。
『まずは珈琲でも飲んでから出かけましょう』と、マッキーさんが珈琲をご馳走してくださいました。
はじめてお逢いしたIさんご夫妻は、急いで椅子を開けてくれ、気遣いしてくださいました。
Kさんは、23歳の若者ですが、ちょっとはにかみながら初対面のわたしにDVDをくださいました。
この若者が奥多摩を拠点に活動している超有名人“山川伝道師”だった事をこの時知りました(*^_^*)
ころんに集まったのは、この5人と大家さんと息子さん、てつさんでした。いよいよ成木の森へ向かいます。

青梅駅前のころんから20分ほど車を走らせて着きました。成木の森です。
ここは名栗方面に向う時、いつも越えていく峠の直ぐ近くで、わたしにとっては馴染みの場所でした。
時々自転車を止めて長閑な山村風景をカメラに収めたり、高水山の獅子舞を見に来ていた場所でしたので驚きました。

本当に長閑な山里の風景に、なんだか癒されてしまいました。


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ここは、青梅の若き林業家 Nさんのご実家です。
築100年でしたっけ?重厚感溢れる素晴らしい古民家です。
Nさんとは、ツリーハウスプロジェクトの初日に、はじめてお会いしました。
32歳という青年林業家は、先祖代々からの森を受け継ぎ、もう一度、青梅の林業を盛んにしたいと
模索し活動を続けていました。
はじめて会った日、Nさんはツリーハウスのプロジェクトを通じ青梅内外の人々に青梅の森や青梅杉の存在を知って
もらうきっかけになればと思い参加した事を熱く語ってくれたのでした。

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強い意志と情熱とを秘め、まっすぐに見つめる眼差しが印象的でした。
木は40年から60年経たないと材にならない事、一度に切ってしまうと次が育つのに時間がかかってしまうので
間伐という伐り方をして、伐った後には次の世代のための植林をするというサイクルで森は維持されてきたこと。

戦後、安い材木が輸入され、国産の木材が売れなくなり林業が衰退してしてしまったこと。
木が伐採されなくなると、製材所も立ち行かなくなり、青梅奥多摩地区から次々と姿を消していってしまったこと。
林業だけでは生活が成り立たないので、収入を得るためみな副業を持つようになり、代が変わると
林業をやったことがない人たちが森を受け継ぐことになり、人を頼まないと整備が出来なくなり、
やがて放置され、山を手放す人が増えて来て荒れた森が増えてしまったこと。

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長年放置されると伐った木を運び出すための道が無くなってしまい、まず道づくりから始めなければ成らないこと。
道を作る上で、他人山を通らせてもらう必要が出来た時、頼みに行っても代が変わってしまうと話が上手く通らないこともあること。
こうして苦労しながらもなんとか道も出来、木を伐りだして運ぶことができたとしても、
丸木のままでは出荷できず木材にしなければならないそうですが、その製材所が無くなっていること。
だから林業をして行く上で、製材所の確保は必須で、Nさんも製材所を探し続けているのだそうです。


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また木材の利用について、燃料として燃やされてしまうのは忍びない、先代が植え苦労して育ててきた木は
材木にして家や家具として形のあるもので残ってほしいという林業家としての願いなど。
このような林業の話を素人のわたしにもわかるように、言葉を選びながら熱く語ってくれました。


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わたしはNさんに出会えて、初めて林業について深く知ったような気がしました。
奥多摩の山には杉やヒノキの人工林が多くて、広葉樹など自然林は少ないです。
山歩きをしていて鬱蒼とした杉林を通る時など、「人工林は嫌だな」と思っていたのも事実です。
でもこういうお話を聞くと、林業家がが植え手入れを続けてきた人工林を美しいと思えて来ました。
人々の生活の糧であった人工林、木々を慈しむ心根や山の神を崇める心など山を想う心は同じなのではないかと思いました。
青梅の林業が盛んになることを祈らずにはいられませんでした。


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さて、話がそれましたけれど、ここからいよいよ山に入って行きます。
わたしたちは、ヘルメットをかぶり、Nさんのご実家の裏の畑を登ります。
振り返ると昔ながらの長閑な集落が山へと伸びています。懐かしさを感じる風景、良いなぁと思いました。


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青梅の街からわずか20分足らずの所に、こういう風景が広がっている、これが青梅の魅力なのだと思いました。
林業に携わる人々の暮らしと共に、いつまでも残って行って欲しい風景でした。

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手入れの行き届いた美しい杉林へ入って行く面々!!


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まずは一望できる尾根に登ってみます。尾根の先には深い森が続いているのでした。


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Nさんの森の中には、整備された道が出来ていました。
木を伐るためには、まず道が必要!! Nさんが言っていた言葉を実感です。

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木洩れ日が降り注そぐ林床は、心地よい風が吹いていて、気持ちいいのです。


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一通り、森の見学を終わり、N さんの説明を受けていよいよ伐採です。


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木を倒す方向の、この辺りに、受け口を付けます。と、説明するNさん。

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みんなで、変わりばんこに、ノコギリを入れます。


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ちょっとデコボコだけど、こんな風に切り込みが入りました。


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最後の仕上げは、Nさんが!!


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ギシ、ギシ、ギシ…って木がきしむ音、リズミカルなノコの音、みんなが見守る中…


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木が悲鳴を上げてる…って思った時、みんなが『倒れるぞ~!!』と叫びました。
ドドドドドドド・・・ドン!!!って大きな音を立てて木が倒れました。
小さく地響きもしました。

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はじめて、樹が切り倒されるところを見たけれど、この太さの木でもこんなに大きい音を立てるのだから
もっと太い樹が伐られる時は、もっと凄い音を立てて地響きも立てるのだろうなと思いました。


伐られた木の年輪、これだけの年月を生きてきたんだね。と、しみじみと撫でてみました。


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伐採体験が終ったところで、森の中で平らになってる場所で、お昼をた食べることに。
この場所は以前、家が建っていたので平らなのだそうです。
『ここに、ログを建ててみようか?』とマッキーさん。
『いいっすねぇ~♪』と。みなさん。
森の中にログハウスを建てるのには、いろいろ面倒な手続きとかも必要なそうですが、
何だか、マッキーさんと、このメンバーなら、夢を実現してくれそうでワクワクします。

Nさんのお母さんが差し入れてくださったおにぎりとタケノコの煮物、すごく美味しかったです!!!
ご馳走様でした<m(__)m>

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これから作るツリーハウスの設計図を前に、みんなの気持ちが盛り上がります。


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出番を待ってるチェーンソー!

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お腹がいっぱいになったら、働きますよ!!
御岳の林業家のFさんも加わって、頼もしい“ツリーハウス伐採隊”は、伐り倒され杉の木に集まります。

枝を落とす人、幹を切る人、運ぶ人、あっという間に丸太になりました。

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               軽々~♪ さすが山人

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その間に、Nさんが、キャタピラーが付いた戦車みたいな乗り物で林道を登って来ました。


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            このキャタピラー車に、木を運び入れます。


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あっという間に積み込み完了!!素晴らしいみんなの力!!チームワーク最高!!


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次に、冬の間に伐採されたりっぱな丸太をNさんが寄贈してくださるとの事です。
木を伐るのは、水の吸い上げの少ない冬場に伐り、夏に水切りをし枯らせるのが良いのだそうです。

丸太を選ぶマッキーさんとNさん。

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Nさんが、材木置き場にキャタピラー車を横付けに。


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テキパキと指示するマッキーさんと、それに応える林業家たち。
森の人たちの俊敏な動作に惚れ惚れしました。
なんだかみなさん、生き生きしてます。

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テコの原理で、重い材木を動かします。

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素晴らしい!!わたしと、Yちゃんは、出る幕が無くて写真撮る人~(笑)

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あっという間に積み込み完了です。この木材をキャタピラー車で森から下ろし


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トレーラーに積み込みます。すごい!!!
ワイヤーで巻いて、ギィーンと宙づりに。Nさんの操作をみんなじっと見つめます。


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こうして大きなトレーラーに積まれた材木は一路、ころんの脇の駐車場へ向かいます。
わたしたちも、一足先にころんに戻って待ち受けます。

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トレーラーが着きました。ころんで待ち受けていた人たちが塀の外と中に手分けして搬入作業です。

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凄いです。みなさん、暗黙のうちに持ち場についている感じです。

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マッキーさんは、ひらりと塀によじ登り、誘導します。

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太い丸太数本が、束になって塀越しにころんの庭へ

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「オーライ、オーライ」と、庭で待ち受ける人々。


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皆で力を合わせて、運び入れました。


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こうして、最後の一本が運び込まれて、この日の作業は終了です。


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みんな、やり終えて、すごく満足そうな顔でした。
夕暮れの光が裏庭に降り注ぎ、涼やかな風が流れ込み、ここに集う人々の上に流れました。
一つの目的のために、力を合わせれば、こんなことだってできてしまうのですね。

『みなさん、お疲れ様!これで明日からいよいよツリーハウス作りが始められます。』
てつさんとマッキーさんが、そう言っていました。
わたしは、ころんを後にしながら、素晴らしい体験に参加させていただいたことに感謝しました。
これからも、ずっと見守り、自分に出来る範囲で応援させていきたいなと強く思ったのでした。

てつさんが撮ってくれた写真。何にもしていないけれど、すごく働いたような写真です(笑)


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by kazematikado | 2015-07-04 00:19 | | Comments(2)
Commented by ikedahisa at 2015-07-04 06:27
ツリーハウスP! 
素敵なプロジェクト♪~
素敵な仲間ですね♪~
Commented by kazematikado at 2015-07-05 01:07
こいちゃん、そうなんですよ(^^)
最近、こちらに参加させていただいているんです。
素晴らしいプロジェクトですから、ぜひ、最後まで見守らせていただきたいなと思っています。
若い人たちが夢を持って生き生きと取り組んでいる姿が素敵です。
下手な写真ですが残せたらいいなぁと思っています。


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