2015年 07月 13日
7月7日、写真家いがりまさし先生の植物写真ワークショップに参加させていただきました。 ここ、狭山丘陵の六道山公園で開催されるワークショップに参加するのは、四回目です。 自転車で駆け付ける道順もすっかり頭に入り、裏道を走り抜ける気持ちの良いサイクリングです。 里山民家の駐車場に滑り込むと、もう先生の車は着いていて、笑顔で迎えてくださいました。 今年は五月にも開催されていましたので、前回もご一緒させていただいた方がお二人いらっしゃいました。 最初は、ひとりぽつんと参加していましたが、こうしてお知り合いが増えるのは嬉しいことです。 いがり先生は参加者の名前もしっかり憶えていてくださいますし、誰にも分け隔てなくフレンドリーに 接してくださいます。そんな飾らないお人柄に魅かれみなさん常連さんとなられるのだと思います。 背が高くてスリムで甘いルックス、貴公子のような先生の例外なくわたしもファンの一人です(^^) 先生のワークショップのテーマは「はらっぱの錬金術師になろう」です。 ≪野草の写真上達の秘訣は、有名観光地や花の群生地めぐりではなく、自分のフィールドでじっくりと 被写体を探すこと。都市近郊里山シリーズは、身近な里山で被写体発見することを大きな目標にします。≫ 身近なフィールドで、本当に何気ない草花に命を吹き込んだような写真を撮られる先生に憧れます。 参加者のみなさんもきっと同じだと思います。先生の撮影方法を熱く見つめ、そのモニターに映し出された 美しい画像に目を見張ります。本当に先生ははらっぱの錬金術師です。 「今回はコンデジのTG3 の使い方をマスターしたいと思い持参しましたが、参加者のSさんが、 『今回は雫狙いで、マクロレンズを持参しました。』とおっしゃったのを聞いて、わたしもマクロを 持ってくれば良かったと思いました。」と言うと、先生はニコニコしながら、『TG3は雫の撮影に ピッタリのカメラですよ。後で、挑戦してみましょう。』と言ってくださいました。 まずは、駐車場わきのオカトラノオの撮影。背景に遠くの暗い森影を入れます。 そうすると、バックが黒く沈み、花が浮き上がって見えます。 こちらは一眼デジで撮影 こちらは、コンデジで撮影 コンデジはピントの合う範囲が広いので、手前と奥の花の両方にピントが合うそうです。 その代り、バックの画像も映り込んでしまうので、注意が必要との事でした。なるほど~♪ 次は雫狙いです。駐車場の砂利の間に生えている小さな草が被写体になりました。 これはコンデジでの撮影。すごい、雫の中に逆さまの景色が映っています。 こんなに綺麗に撮れるなんて~♪感激です。後ろのボケもいい感じで一眼と同じような感じに撮れます。 草に着いた雫と平行になった位置にカメラを構えます。おのずと姿勢は苦しい体制になりました。 駐車場の中の小さな草原に膝まづいて写真を撮る面々、工事作業の車が入って来る度に、 この人たち、何を撮ってるんだろう???みなさん不思議そうに見つめます。 駐車場で、30分以上いたかしら?時計をチェックしていなかったから判らないけど(笑) 『そろそろ、駐車場から脱出しましょう。』と、歩き出すも、参加者の方から質問が。 先生は、どんな時でも、きちんと質問に向き合い丁寧に答えてくださいます。 結果、先生はここでも、こんな感じ。こんな時間が何とも素敵です(*^_^*) さて、やっと駐車場から脱出して、赤ツメクサが群生している原っぱに来ました。 参加者の方から、群生している花はどこを撮ったら良いのか判らないのですが?という質問が出ました。 わたしも、長いこと、そう感じていました。 先生は、群落を撮る場合でも、バックをどこに持っていくのかをまず探します。バックが決まったら 手前に密度のある場所を見つけます。その中で中心となる花を決め画角を考えます。と言う感じの事を おっしゃいました。言葉はちょっと違うかもしれませんが、わたしはそう理解しました。 この場合バックに暗い林を持ってきます。この時、気を付けなくてはいけないのは画面の中の林の分量です。 林の部分が半分ぐらいの量を占めてしまうと画像が2分割されてしまうからです。 わたしが撮ったこの写真も、もう少し森の部分が少ない方が良いかもと思いました。 もう少し。被写体をアップで捉えた方が良いみたいです。先生のお手本をまねてみました。 赤ツメクサの上にかかった草の穂がアクセントになっています。 『開きかけの赤ツメクサもなかなか面白い被写体ですよ。』と、こんな感じ。 本当ですね!!雫がキラキラと、とっても綺麗です~♪ わたしは、マクロ撮影に夢中になりました。 コンデジでも、こんな風に撮れるなんて!!嬉しくなりました。 赤ツメクサの花の中に、緑色の甲虫が隠れていました。 こちらは、ハナムグリ 隣には緑色のクサグモの姿もありました。 水滴を呑んでいるみたいな小さな虫も… ひらひらとモンシロチョウも来ました。 さて、赤ツメクサの群生を脱出して、今度は小さな流れの傍に咲く、ヤブカンゾウが被写体になります。 流れの傍のミズキの木の根元には、ギボシも咲いていました。 わたしは、この緑に埋まったような感じが気に入って撮りましたが、どうでしょうか? ヤブカンゾウにモンキアゲハがやって来て、しばし撮影タイムでした。 次に、先生が見付けたお手本は、この五線譜のようなカラスウリの蔦です。 どなたかが、先生の画像を見て『メロディラインのようだ。』と言いました。素敵な表現ですね!! 本当に、何気ない被写体の中に美しさを見つけ出す、先生のセンスに脱帽です。 わたしも、真似して探してみましたが、いかがでしょうね? 葉影に埋もれるようなタケニグサを表現したかったのですが? 緑の中のヤブカンゾウ。バックがもう少し綺麗なボケになるように工夫すれば良かったかな? こちらは先生のお手本のように遠い林の暗い色をバックに撮った イヌゴマ こちらも、先生のお手本を真似て撮ってみました。緑の葉っぱが透過光で美しいです。 この日は田んぼで高校生たちが農業体験をしていました。 地下足袋代わりの白い靴下が泥だらけで可愛い(*^_^*) 裸足で走って行く子もいました。気持ち良さそうです(^^) インストラクターのおねえさん。 農業を生徒たちに教えてくれたのでしょう。優しそうなお父さんでした。 とても綺麗なノカンゾウが咲いていて、先生もレンズを変えて熱心に撮っていらっしゃいました。 この場合の注意点。 1、手前のノカンゾウはきちんと根元まで入れて撮る。 2、右手の暗い森をあまり入れすぎると画面が分割されてしまうので注意する。 3、カーブした道を入れることで奥行きを持たせる。 4、空を少し入れると更に遠近感が増す。 わたしは今まで、空が入らないように切り取っていましたので、目からウロコでした。 振り向いた感じで撮ってみました。 滴るような緑の中を流れゆく川 コンデジで、こんなにアップで撮れて、凄く満足です。 ひっつきむしの ヤブミョウガの白い花も、ひっそりと咲き始めていました。 ユウガギクも早くも開花です。 ミズキの葉越しの風景。林の内側から外を撮ると、透過光に写真が撮れて面白いと前回のワークショップで 勉強しました。 ちょっと流れの上を覗いたら、カエルの赤ちゃんがいました。 アマガエルかな?体全体が金色に光って綺麗でした。 クロヒカゲさんかしら? 黒目がちのチャバネセセリチョウ ウリハネムシ。とっても小さいです。 カタツムリの赤ちゃんを見つけました。 テントウムシさん。 最後にムラサキシジミが足元に止まりました(^^) いったん、ここで終わります。次回はミニライブ風景をお届けします(^^)
by kazematikado
| 2015-07-13 01:14
| 里山
|
アバウト
カレンダー
カテゴリ
以前の記事
2017年 10月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 06月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 07月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 10月 2014年 09月 2014年 08月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 02月 2014年 01月 フォロー中のブログ
ライフログ
その他のジャンル
最新の記事
外部リンク
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||