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2015年 08月 31日

幽玄の森へ

8月28日、お友達のモナスマさんと、ふたり女子会をしてきました。
毎年、御岳山に咲くレンゲショウマを愛でに、ハナネコ女子会で集まるのですが
今年は前半があまりに暑く、後半はわたしの休日が土日に取れず、平日の開催となってしまい
みなさんのご都合がつきませんでした。

みなさんには申し訳ありませんでしたが、モナスマさんとふたり、心ゆくまで〝薄紫の君〟との逢瀬を楽しんできました。
今回来られなかったハナネコ女子会のみなさんに見ていただきたくて、取り急ぎアップいたします。




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この日は午後から雨の予報でしたけれど、晴れ女のわたし、それほど気にしてません。
モナスマさんも、『まぁ、お天気は大丈夫でしょう!!』 と心強いお言葉です。
青梅駅で待ち合わせをしていると、駅の裏手にある森の中では蝉たちが賑やかに鳴き出しました。
こんなに涼しくなっちゃって、夏の終わりの蝉たちはかわいそうですね。どうか子孫を残せますように…




御岳登山鉄道のケーブルカーも新車両になったとか。

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御岳駅から出るバスも、混雑時には長蛇の列になるのに、今日は空席も目立つまま出発です。
ケーブルの駅に着くと山頂は厚い雲の中、何時しか蝉の声も途絶えました。
高度を上げるにつれて辺りは真っ白な霧に包まれて行きました。山頂駅からは50m先も見えません。
空気はひんやり冷たくて天然ミストに包まれてすべてが柔らかく見えます。



 幽玄の森 1

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レンゲショウマの咲く森へと登っていけば、ミルクいろの霧のベールに包まれて深山幽谷の佇まい。
わたしたちと一緒のケーブルで着いたハイカーたちに道を譲れば、ひとしきり賑やかに通り過ぎていきました。


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そして、また、わたしたち二人だけの世界へと、静寂な時が戻ってきました。
明け方まで降っていた雨の雫を留めた草木は一様に瑞々しくて、そこに絡まったクモの糸に雫が水玉になって連なっていました。


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まるで生きているかのように、白い霧が木々の間を縫うように寄せて来て辺りは夢幻の世界です。
可憐なレンゲショウマの花が、透き通るように儚くて、ガラス細工のようです。
クモの糸がまるで真珠のネックレスのように花たちを装い、その花影には、決まって主のクモだったり
小さな虫だったりが、雨宿りでもするように身を寄せ隠れているのでした。




クモの糸に連なる雫は、まるで水晶のネックレス。


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蕊に着いた雫がとっても可愛くて(^^)


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霧に浮かぶ、いくつもの薄紫の花は、まるで小舟のように白い波間を漂っているようでした。


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たった一輪咲き残った花は、漣に浮べた一艘の小舟

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シルエットロマン


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霧の間に間に映る薄紫の花明かりは、密やかに点る妖精のランプのようにも見えました。



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わたしたちは一つ一つに足を止め見入りました。
花びらが散ったあとの蘂にも、きらきらと透明な雫が今にも零れ落ちそうに輝き美しく、


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まだ、これから咲こうとする丸い蕾たちはたくさんの水玉たちを震わせて
微かな鈴の音を響かせているような錯覚に落ちました。


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一枚残った花びらは、何だか小動物にも見えて可愛くて…

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霧に滲む木立の影は、幽玄の彼方へとわたしたちを誘い、
空を覆う緑の葉も今日は憂いを醸し出しています。

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幽玄の森 2

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幽玄の森 3

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幽玄の森 4


朴の葉が、まるで花のようなシルエット、ミズナラの虫食いの葉も夏の終わりを告げるシルエット。



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森の中に密やかに咲き出した晩夏の花たちが、季節が移ろい秋が来た事を教えてくれました。


ヤマジノホトトギス

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ツルリンドウ ピンクの花は珍しいです。


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シラヤマギク

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アザミ

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ナンテンハギ

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センニンソウ

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キンミズヒキ


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カシワバハグマ

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オクモミジハグマ

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つゆ草

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コアカソ

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タマアジサイ

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キレンゲショウマ

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バアソブ(ツルニンジン)の蕾


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真っ白なレンゲショウマ

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森の奥に、木立に埋もれるように産安社があります。
3本のご神木が佇み、それぞれ縁結び、子宝、安産の御利益があるそうです。


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わたしは9月に出産予定の次女の無事な出産を祈り願を掛けた絵馬を、安産杉のしめ縄に結びました。
モナスマさんも一緒に願ってくださいました。
『大丈夫、案ずるよりも産むが易しって言いますから、お嬢さんに伝えてあげてください。』
穏やかに微笑みながら、そう言ってくださった友の言葉は温かくて、ふと、遠い昔の記憶を呼び覚ましました。

そうそれは…亡き母が初めて出産を迎えたわたしにかけてくれた言葉だったことを思い出したのです。
なんだか母に出逢えた気がして胸が熱くなりました。
そうだ、家に帰ったら娘にそう伝えてあげましょう。おばあちゃんからのメッセージだよと。



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安産杉





幽玄な森を歩き、表参道に戻ってきました。
草むした茅葺き屋根の御師の家も今日はいっそう趣があります。
ケーブルの駅に着くと、待っていたかのように小雨が降り出しました。
わたしたちは心ゆくまで夏を見送り神座す山から下界へと降りたのでした。


表参道


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馬場家住宅


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鶴の彫刻が美しい


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苔生し、草が生い茂る茅葺屋根


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表参道の森はタマアジサイの群生地です。


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丸い蕾が弾けたばかりの頃が可愛い



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倒木に芽吹いた小さな秋


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倒木に絡んだツタの葉も、色づいた。

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御岳駅近くの手打ち蕎麦屋さん〝ごろう〟で少し遅めの昼食を頂き青梅駅へと戻りました。




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こちらのお店は、地元の農家さんの食材を使っていてとっても美味しいです。



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電車で青梅駅に戻り、多摩川の畔まで足を運びました。
この日はお休みのカフェ・ティールームに立ち寄り、美しいお庭を眺めて家路に着いたのでした。


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川の流れる音が絶えず聞こえるお庭は、いつ来ても美しいです。



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モナスマさん、ご一緒に晩夏の森を歩いてくださってありがとうございました。
レンゲショウマの美しさと共に心に残る女子会でした。次回は秋の女子会ですね。



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by kazematikado | 2015-08-31 23:40 | 女子会 | Comments(4)
Commented by ejichan555 at 2015-09-01 07:30
らしい1枚ですね。
すんごく気持ちが入っていますよね。
参りました。
Commented by kazematikado at 2015-09-01 23:59
エジちゃん、ありがとうございます(^^)
お花も少なくなり、お天気も霧で暗い森なので、写真も暗めですが幻想的な雰囲気を
感じていただけたら嬉しいです。
Commented by モナリザ スマイル at 2015-09-03 12:16 x
こんにちは、モナスマです。
先日は、お誘い頂きましてありがとうございました。お陰様で今年も「薄紫の君」に逢う事ができました。
霧のヴェールに包まれた森は、静寂そのもので心の垢が削ぎ落とされるようでした。
sizukuさんのお写真、一枚目からハートを射抜かれました。そして、どれもこれも素晴らしいです。
お写真に添えられた言葉も、素敵なフレーズが溢れていますね。
>クモの糸がまるで真珠のネックレスのように花たちを装い
>丸い蕾たちはたくさんの水玉たちを震わせて微かな鈴の音を響かせているような錯覚に落ちました
「そうそう、私もそんな風に表現したかったの」って、感激してしまいました。
森の姿をよく見ていらっしゃるから、ミズナラの終わりなども木々に心を寄せていらっしゃる想いが写真から伝わってきました。
まだまだ書きたい想いはたくさんあるのですが、長くなるのでこの辺でね。今回もたくさんの感動を頂き、ありがとうございました。
Commented by kazematikado at 2015-09-03 21:30
モナスマさん、こちらこそ楽しい一日をありがとうございました(^^)
なぜでしょう、モナスマさんと歩いていると心地よくてゆっくりと時間をかけて歩かせていただきました。
マイペースな散策に、お付き合いいただいてしまいましたね。でも、同じように感じてくださって嬉しかったです。
本当にあの静寂な空間は、こころまで洗い流してくれるようでしたし、天然のミストは潤いをくれました。
たまには霧の森も良いですね(^^)素敵なコメントをありがとうございました。



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