2017年 03月 19日

ラピュタ写真部 第2回目 隠れ里へ


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なごり雪に咲く福寿草は本当にかわいくて、そして時と共に刻々と変わっていく景観が素晴らしくて
三人とも夢中になって撮りました。

ふと、顏を上げると話し声が聞こえてきます。男性が二人、一人の方が案内しているようでした。
「おはようございます。お邪魔しています。」と声をかけました。
もちろん、ラピュタ写真部はみんな立ち上がり、笑顔で挨拶をしました。

『おはようございます。ちょうど見ごろになって来ましたね。』と男性。
「はい、とっても可愛くて、さっきから夢中になって撮らせていただいています。」とわたしたち。
『みなさんに、綺麗なところを見ていただいて良かったですよ。どうぞ、ごゆっくり』と、にこやかにほほ笑んでくださいました。

福寿草の大きな群落のある栗林と畑のあるお宅の方のようです。
ありがとうございます!!よそのお宅の私有地で勝手に撮らせていただいているわたしたちなのに、
なんておおらかでやさしいのでしょう。昨年流行った“神対応”ってこういうことかななんて思いつつ、
一昨年、こちらのおばあちゃまとお話しさせていただいた事を思い出しました。

『ここは、あの山から朝日が昇ると真っ先に陽が当たるから、福寿草がたくさん咲くんだよ。』と言っていらしゃいました。
帰る、わたしたちを、土手の上から笑顔で何度も会釈しながら見送ってくださったおばあちゃま。
お元気なのかなぁと、ふと、思ったりしたのでした。


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先ほどの男性が畑仕事を始められました。なんだか賢治さんを連想してしまいました。



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そして、またしばらくすると一人の男性が歩いて来られました。なんとその方は、
わたしが初めてこの場所を訪ねた時にお逢いしたOさんでした。

ある時、福寿草の原種の青梅草が咲く桃源郷のような場所が青梅丘陵のどこかの山中にあるという事を知りました。
地図にも載っていないその場所は、青梅丘陵のどこかに辿り着くヒントがあるようです。
大体この辺なのではと見当をつけ探索に出かけたのでした。
そして、最初に出逢ったおばあちゃんに道を聞き、その方が、隠れ里からお嫁に来たというおばあちゃんの家に連れて行ってくださり、一番判りやすい道を教えていただきました。

でも、その道が見付けられず、またまた、何人かの方に尋ねて、ようやくそれらしき道を登るのですが、
結局、いつものように道なき道を強引に登り上げ、かなり遠回りしつつ、勘を頼りに急な山道を下って目指す山里辿り着いたのでした。


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すでに、陽が傾き出した午後3時過ぎ、長閑な山里の庭に立っておられたのがOさんでした。
突然降って湧いたようなわたしの出現にびっくりされながらも、お茶を入れてくださいました。
そして、お話をするうちに、なんと、今日この場所への道を教えてくださったおばあちゃんは、Oさんの妹さんだった事が判ったのでした。

再び、山を越えて戻ろうとするわたしに、Oさんはバス停への道を教えてくださり、バスの便が少ないからと、ご親切にも最寄駅まで送ってくださったのでした。

その時のお話しは、過去ブログをリンクしました。ご興味のある方は↓のリンクに飛んで、ご覧ください。


ちょっと昔の話をしてしまいましたが、わたしがこの隠れ里を見つけたいきさつがお判りになったかと思います。
そして、人も景色も、そこに咲く花も素晴らしいこの場所が荒らされたりすることの無いように願う気持ちが判っていただけたと思います。


この山里は、武田の落人伝説があるといいます。こちらのお宅の屋根にはこうして武田菱の家紋があります。


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ラピュタ写真部、賢治の農学校に到着しました。
ここは先ほどのOさんの土地で、Oさんのお宅がありましたが火事で焼けてしまい、その跡地にログハウスを作り
自然農を学べる“賢治の農学校”を作られたのだそうです。こちらには自然農を愛するみなさんが集い
農作業や、草木染や籐籠などのワークショップなど開催されています。


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陽の良く当たる手作りのログハウスが、本当に素敵です。
Oさんと、賢治の学校の方に、お断りして写真を撮らせていただきました。



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この桐の実は何かに使われるのでしょうか?


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休憩所のようになったスペースには、手づくりの黒板があって、おそらく参加者のお子さんが書かれたのでしょうね。可愛い落書きや伝言がありました。

「まきさん、ことしもよろしくね。」実は、ここに書かれている「まきさん」に数年前偶然この場所でお逢いしました。
自然体でとても素敵な方でした。お子さんにも慕われているのが良く判って思わずにっこりしてしまいました。


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ここは、風も無くて、うららかな春の陽射しがいっぱいで、思わずのんびりくつろぎたくなります。
「はるだにゃー」うんうん、判ります♪それにしても、ほのぼのするなぁ…
なんて可愛い落書きなんでしょう。


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手づくりのテーブルとイス、こちらも素晴らしいアイディアです。


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畑には立派な大根がありました。草と共存しています。


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イチジクの冬芽、葉痕がスマイルマークに見えて可愛いです。


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シックな色合いのトタン屋根をバックに、クモの巣にかかった枯れ葉のネックレス


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農学校の生徒さんたちと作ったと言う作業小屋は、素朴でこの場所にぴったりなんです。
始めて来た時、この畑と小屋を目の当たりにして、ああ、桃源郷だと思ったものです。
何年経っても、やっぱりこの隠れ里のシンボルだと思います。
今日の“ラピュタ”です。


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しいたけ栽培の榾木です。昔、父が家の庭に作った事を思い出します。
ニョキニョキと、立派なしいたけが取れました。垣根はお茶の木だし、庭では野菜を作っていたし、
梅の木や柿の木や栗の木を植えて、美味しい実がなっていたし、父は自然農を実践してたのかなぁと思いました。


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美しい枝ぶりの梅林を撮っていたら、地面でついばむ鳥がいました。シロハラかな?とカメラを向けたら、なんとトラツグミでした!!!


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望遠に付け替える暇がなくて、広角で撮ったから、大トリミングですけれど確かにトラツグミです。
本当に久しぶりに出逢えて嬉しかったです。


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さて、そろそろ、次の目的地(ランチ)に向かわなければなりません。
わたしたちは、別れを惜しみつつ、隠れ里を後にしました。
竹林を揺らして、風が吹き抜けて行きました。



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山間部の竹林は珍しく、本当に美しい竹林なんです。


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続きます。


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by kazematikado | 2017-03-19 01:38 | 写真展&写真教室 | Comments(0)


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