風街角

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カテゴリ:山と森( 41 )


2017年 07月 23日

神戸岩憧憬

青紅葉

最近、グリーンカーテンというけど、これぞまさしくグリーンカーテンだと思う。
真夏の燦々と降る日差しを遮って、木洩れ日と言う名の素敵な光に変えてくれる。
渓流沿いの涼やかな風の通り道であればなおさら… 
ゆらゆらと揺れるしなやかな枝も、赤子の掌のようなもみじの葉も、

葉擦れさやけき… 早瀬 踊る光に… ふっと青葉城恋歌を思い出す。

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ユクノキ

数年ほど前、日原を歩いていた時、遠くの森の中で、いままで見たこともないくらい真っ白に咲く花を見た。
一緒に歩いていた、森の案内人ともいえる友人に訪ねたが、やはり、初めて見た花だという。
川向うの深い森の中だったので、双眼鏡で確かめてみたら、どうもマメ科の花らしかった。
翌日、その友人からメールが入っていて、日原の古老に尋ねたところ、あの樹はユクノキという名前だという。

今年は、このユクノキが奥多摩のあちらこちらで目に付く、日原の友人に聞いても、こんなに咲く年は珍しいそうだ。
植物写真家のいがりまさし先生のHPで検索してみたら、枝一杯に白い花が咲くので「雪の木」がなまってユクノキとなった
語源説があると書いてあった。フジの花に似ることから、ミヤマフジキともいうそうだ。




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そして、この切り立った2つの岩峰を神戸岩という。その昔、山岳部員だった頃、キャンプに来たことがった。
その頃は若かったから、先輩に登れる場所があるから登ってご覧と言われて、岩登りの真似事をした。
結構、一気に登った記憶はあるが、その後一度も来ていないから、今は、どこから登ったのかも判らない。
キャンプした場所もどの辺りだったかも定かでないけれど、このそそり立つ岩の形だけは覚えていたのだった。



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苔生した渓谷には、透き通るほど清らかな流れが巡っていた。


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滴るような緑は流れにもその色を映して、水面を染めているようだった。


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流れの浸食が岩をくり抜き、この先は洞窟のようになっているのだった。

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それにしても、なんて清らかな水なのだろうか?何十年経っても変わってはいないのが素晴らしい。


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あの頃は、たしか無かった鎖が付いていた。第一、遊歩道があったのかさえ記憶にない。


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それにしても澄み切った清浄な流れだ。


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ホタルブクロの蕾が今にも開きそうだ。


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ムラサキシジミのブルーにうっとりした。



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アオイトトンボかな?


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キツリフネの小さな花が咲き出すと夏だなぁと思う。
月夜に浮かぶ夢の小舟に見えるのだけど…



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ただ一つの夢に向かって漕ぎ出したがっていたあの頃、
思いがけず、一途だった遠い日を思い出したのだった。



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by kazematikado | 2017-07-23 17:03 | 山と森 | Comments(2)
2017年 07月 16日

怖かった!!

12日は、山ガイドの日 前回下見した川苔山の登山イベントです。
天気予報が前々日まで☂マークがとれなかったけど、前日には☁となったので決行となりました。
当日、朝4時に起床してみると、予報に反して、なんと東の空がオレンジ色に!!
やがてピッカピカの朝日が昇ってきました。綺麗です!今日は上天気と思って家を出ます。
奥多摩駅に着く頃には、空は真っ青のすがすがしい夏空になりました。

今日は44名のお客様、ガイド4名、総勢48名の大所帯、歩行距離は13キロ余りのロングコースです。
百尋の滝までの登山道は渓谷沿いを辿る緑陰の道です。次々と滝が現れ、高架になった橋を渡り返しながら登ります。
清々しい川風にキラキラと木漏れ日が零れ、オオルリやミソサザイの美声を聞きつつ登る楽しい道なので
お客様たちも、滝が現れる度に歓声を上げながら、夏の山旅を満喫されていました。
やがて木立の奥に百尋の滝が現れ、その滝つぼでしばし冷たい水と戯れれば夏の暑さも吹き飛びます。

ところがです、ここまでは上天気だったのですが、川苔山を目指して急な登山道を詰めていき、
右手に急峻な足蹴岩が見え始めるころ、何となく、どんよりとした空模様になって来ました。
川苔山は、いくつもの沢があるせいか、意外と午後になるとガスがかかりやすい山域のように感じます。
過去のわたしの登頂時も、良いお天気なのに急に霧がかかり、道を間違えそうになったこともありました。
最初は、やっぱり今回も同様かなと思っていましたが、昼食を取り始めた沢で、上空に目をやると、
少し離れた場所に気になる黒い雲がありました。
そのうち、大気がぶつかり合う、ドーンという鈍い音が聞こえます。遠く、雷鳴も聞こえ始めました。
『なんだか嫌な予感だね。雷雨が来なければいいけれど…』ガイド間でそんな言葉が交わされました。

早めに昼食を切り上げ歩き始めましたが、次第に雷の音が上空へとやってきました。
数回、稲妻の後に直ぐにドーンと大きな音、するとバラバラという音が森の中からこちらへ向かってきます。
「これは雨の音だわ。」北八や、尾瀬、雲取山でもかつて経験した音でした。
「雨が来ますね。レインウェアを着用しましょう。」言い終わらないうちに、大粒の雨がやってきました。
みなさん慌てて、レインウェアを着用しました。それからが滝のような雨と、激しい雷鳴が轟く中の登山となりました。

山頂辺りが一番ひどく、雷が落ちるのではないかとひやひやものでした。
下山路はあっという間に川となっていて、すぐに登山靴も浸水しました。長い下山路を雷と共に下り、
林道が近くなる頃になって、やっと雨が上がりました。予定よりも1時間ほどオーバーで無事下山しました。
いやはや、大変なイベントとなってしまいました。
お客様たちは、みなさん、ずぶ濡れになりながらも、貴重な経験をしたと笑顔で帰って行かれましたが、
わたしたちガイドは、いろいろ反省点を踏まえながら話し合いました。

まず、気候の急変を予測されるようなデータは、登山催行を決める前日の天気予報には無かったこと、
当日も、雷雨寸前まで予想が難しかった事などがあがりました。
今回、雷雨に遭遇したのが、山頂間近い場所であり、全行程のほぼ半分ぐらいの場所でした。
登って来たコースは、岩場や狭くなった場所、高架の木橋などがたくさんあり下りには不向きのコースでした。
まして、豪雨の中の下山は大変危険です。引き返すと言う選択肢はありませんでした。
川苔山には複数のルートがありますが、どれも現在の場所からは険しく長く、この時使えるような
エスケープルートはありませんでした。
また、コース全般、山頂付近にも避難小屋などは無く、予想以上に激しく長い雷雨だったので、
どこかで雷をやり過ごすという選択肢もなかったのです。
50人近い大所帯で、雷雨の中、歩き続けるしかなかったと思いますが、疲れで遅れがちになる人、
足がつる人、つまずいて転ぶ人、川と化した登山道の路肩を踏み外した人などがありました。
また、今回は、幸いにも落雷は免れましたが、自然災害との遭遇と言うものは紙一重の感があります。

このような事を考え合わせると、危険回避のためのガイドの判断の責任というものを痛感しました。
今後、登山チームのガイド間で、もっと話し合う必要ありと言うのが、担当ガイドの共通意見となりました。

個人登山では、ここまで感じた事のない山の怖さを痛感した山行でした。

(ガイド本番であり、緊急事態のため今回は写真はありません。)


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by kazematikado | 2017-07-16 00:01 | 山と森 | Comments(2)
2017年 07月 06日

川苔山 考

川苔山は奥多摩の山域において、とても人気のある山の一つです。
その人気の理由として多彩な登山ルートを取れるという事が 挙げられると思います。
また、コースによっては渓谷や滝を有し変化に富んでいて春夏秋冬楽しめる山でもあります。
スミレをはじめ、花の種類が多く、それも魅力の一つです。
展望はあまり無く、どのルート取りをしてもロングコースになりキツイ山でもあるのですが
やはり訪れる人が絶えない山なのです(*^_^*)


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わたしは、とくに百尋の滝を絡めたコースが好きで、いままでに7~8回登っています。
最近では頂上に登らず、百尋の滝の往復で満足している事が多いです。
今回はガイドのイベントの下見ですので、ちゃんと頂上を踏みましたよ。
日原側の川乗橋バス停から、林道を詰め細倉橋から登るこのコースは、登山道の崩落などで
しばらく通行止めになっていましたが、修復され、昨年の秋から通行可能になりました。
このコースの魅力は、畦畔沿いの登山道を高巻きに歩くので、いくつもの小滝や、青々とした釜などを
眺め、また時々、沢に降りて澄んだ流れやせせらぎの音を聞きながら登れることだと思います。
特に今の時季は、眩しいほどの新緑に、全てが緑色に染まるかのようです。



水辺の緑も美しい

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最初に現れる大きな滝は、足場も悪く撮ることが出来ませんでしたが、
大変迫力のある大きな滝です。
次に現れるのが、この長滝と呼ばれる滝です。
水流でえぐられた空洞になった大きな岩盤を一気に流れ落ちます。
丁度、木漏れ日が射しこんで、虹が生まれていて美しかったです。


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高巻きに辿る登山道はところどころに木の橋が架けてあります。
特にこの木橋は、小滝の真上を渡っていて、ここを渡る登山者を入れると絵になります。
この日は下見登山なので歩きながら撮る写真なので、じっくり考える暇も無く…
奥の光の当たる部分が飛んでしまいました。あ~あ、露出を失敗しています^_^;
その瞬間に、ビシッと露出を決められるようにならなくてはダメですね。


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橋の上から釜になった流れの深い碧を撮りました。新緑の映り込みも美しいです。


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倒木が苔生して、緑の谷に同化している。きっと何十年もの年月を経ている事だろう。


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大分高度を増し、谷が低く眼下に眺められるようになる。
木の間越しに、いくつもの小滝が連続していることが判る。


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渓流からは、絶え間ない瀬音に乗って、ミソサザイの高らかな囀りが聴こえてきます。
頭上からは、カラ類に混じって、時折、オオルリの囀りも聴こえてきて6月の森は賑やかです。


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時々、スポットライトのように、初夏の強い光が射してきます。
右の岩の上にある木の葉が光って綺麗だったのですが、
望遠レンズを持っていなかったので、こんな感じにしか撮れませんでした。
良い被写体だと思ったのですが…構図とかも考える暇も無く残念です。

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いったん、川に降りて、流れの岩に渡された木橋を渡ります。
台風などで増水すると、この橋が流されてしまったのを時々目にします。
この谷は、楓も多くて、秋はさぞ綺麗だろうと思うのですが、そう言えば
春と初夏と晩秋と厳冬期には来ていますが、秋に来たことがないことに気付きました。
今度は錦秋にも訪れてみたいです。


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苔生した沢沿いには決まってウワバミソウも群生しています。


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ここから、いったん沢を離れ登り返して山中を巻いて行きます。


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しばらくは静かな山道ですが、だんだんと滝の瀑音が聞こえて来て、やがて
目の前の木の間越しに百尋の滝が見えてきます。



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いったん登山道から離れ、滝壺に下りて行きます。


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いくつもの水流が岩を駆け落ち、飛沫を飛ばしています。
あたりはマイナスイオンがいっぱいです。



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滝壺の水面をもう少し入れて撮りたかったです^_^;

この滝は以前は、この下部にもう一段の滝があり、二段の優美な滝でしたが
1997年3月側面で大崩落があり、滝の下段部分が完全に土砂で埋まってしまいました。
わたしは、その崩落の2年前の5月に小4年生だった次女を連れて初めてこの滝を訪れました。

うろ覚えなのですが、当時は、下段の滝側から上段の滝まで登れるルートがあったように思います。
そして、下段の滝は、滝の裏側に入り込んで滝を見ることが出来たように思います。
当時は写真を撮っていませんでしたので、おぼろげな記録だけですが…

新聞に大きく写真入りで載った崩落のニュースを知って、とても驚きました。
あの美しい滝が無残にも土砂に埋もれていて残念でたまりませんでした。
その後、崩落の危険性が無くなったとして、百尋の滝からの登山道が再開した時、
真っ先に、見に行きましたが、滝への降り口にはトラロープが張られ立ち入り禁止になっていました。
自己責任で、滝が良く見える場所まで降りてみましたが、左手の崖が崩落したらしく
おびただしい土砂や大岩が下滝を完全に押しつぶし、上滝の滝壺まで埋まっている感じで、
木々の緑も消え失せあの美しい百尋の滝は見る影も無くて、悲しくなりました。
荒涼寂寞と化した姿に自然の猛威というものを垣間見た思いで、とても恐ろしく思いました。

その時は、もう、元には戻らないだろうと思いましたが、数年後に訪れると、なんと
降り積もった土砂がだいぶ流されて、大岩は残っているものの滝壺と流れが戻っていました。
まだまだ、微かな流れでしたが、自然の偉大さにただただ感動しました。
20年の年月が経ち木々の緑も蘇り、今、上滝は元のままの美しさを取り戻しています。
下滝の流れも、これから気の遠くなるような年月を過ごしたら蘇るのかも知れませんね。
自然て、やはり偉大です。わたしはもう見れないと思いますが下滝が蘇って欲しいと願っています。



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百尋の滝を後にして、急峻な道を登り上げて行くと、火打ち石谷に出ます。
緑濃い谷、まるで緑のシャワーを浴びているかのようでした。


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水面に映りこんだ緑

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ホウの大きな白い花が揺れ、サラサドウダンの可愛いらしい紅色の花が零れてる
見上げればハウチワカエデの葉が、緑の濃淡を見せて揺れる結葉の季節。
広々とした防火帯の急登を登れば、やがて川苔山山頂です。


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生憎、霞がかかったように、雲が厚くあまり展望は望めませんでした。


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ヤマボウシの花も清楚に咲いていました。


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鳩ノ巣へと下る山道は、展望のない植林帯が続きますが、時々、林床を埋めるように
見事なコアジサイの群落が現れます。


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淡い紫色のちいさな花の集合体、控えめで美しいお花です。


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これだけ咲いていると、辺りはコアジサイの上品で柔らかな香りに包まれます。



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モミジイチゴのオレンジ色の実もたくさん



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クサイチゴの実も赤く結実して、実りある山旅を結んでくれました。


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by kazematikado | 2017-07-06 01:25 | 山と森 | Comments(2)
2017年 06月 11日

潤む森

一年を通して森歩きが好きです。
五月の森歩き、初夏の鼓動が聞こえてくるような、緑の木漏れ日に染まる森も良いけれど
しっとりと霧雨降るこんな森も良いなあと思います。森の中だと、そんなに濡れずに済むのです。
昔、霧降高原という名前に憧れたことがありました。霧が降るって素敵な表現だと思いました。
わたしは風が一番好きだけれど、霧も雨も嫌いじゃありません。
とくに、何もかもが柔らかく、優しく、滲むように潤んでいく… こんな日が好きです。 



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日の出山(902m)から、白岩の滝までを歩きました。視界は0ですけれど(^_^;)


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標高800mぐらいの森、木々は若葉に包まれています。


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日の出山から金毘羅尾根への分岐を分けて、麻生山に足を延ばします。



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植林帯の森は良く手入れされていて、まっすぐな木々の間を霧が縫うように流れていきます。



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広葉樹の森は霧雨でも、どこか明るいです。若葉の緑に包まれているからかしら。


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ロープみたいなフジの幹


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麻生山、山頂は伐採されて開けていますが、何にも見えません。


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伐採された森には、たくさんの植物が芽吹いていました。



ニガイチゴ


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ゼンマイ


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コスミレに見えるけど、時期が違うからね。
やっぱりあなたはオカスミレだよね。



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オカスミレ


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オカスミレ


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クサイチゴ


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チゴユリがたくさん♪


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ヤマツツジはまだ蕾でした。
ポツンポツンと、オレンジ色の豆電球が燈っているような気がしませんか?


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潤む森…


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ここも伐採地ですが、5m先は視界0です。




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なぜかしら?濃霧に閉ざされた谷川岳の道標を思い出しました。



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霧に浮かぶヤマブキが目を引きます。
なんだかふわふわと波に漂うように風に揺れていました。



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綺麗な植林帯、その奥の空が曇り空なのに、何故か明るく見えるのは白い霧のせい?



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緑の森影で真っ白なお花が咲いていました。コンロンソウだと思ったのですが…たぶん。
白い花びらに水色や薄いピンク色の蕊がかわいかったです(^^)
もう少し、葉っぱも判るように撮れば良かったですね。


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どこから落ちて来たのだろう?大岩がゴロンと。



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ホウチャクソウは、葉っぱの影にひっそりと。


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やっぱり、雫を撮ってしまいますね。


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この藻みたいなのは何でしょう?サルオガセでしょうか?



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流れの岩場の緑は目に染みるくらい綺麗です。


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いくつかの小滝が現れて、いよいよ白岩の滝が近づきました。


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岩を這うような白い流れは、絹のようでもあり


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薄いベールのようなガラス細工のようでもあり



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流れの中の岩にはヒメレンゲの黄色い花



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深い森に遊んだ日、いつまでも美しい思い出


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瀬音は絶え間なく、


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苔生した渓谷に流れるのでした。


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葉影隠れるように咲いた紫深いラショウモンカズラ


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膝まづかないと、見過ごしてしまいそうな
フモトスミレの白い一花に優しさを
忘れていた
若い日々の純な情熱を思い出しました。



五月が去るとてなにを悲しむ
この胸に真白きバラを押しつけて
進もうと誓いしは 
この五月の時ではなかったのか
<矢沢宰 詩集・光砂漠より>

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by kazematikado | 2017-06-11 18:13 | 山と森 | Comments(4)
2017年 06月 03日

稲村尾根より鷹巣山、峰谷へ

ずっと、敬遠してきた稲村尾根(奥多摩三大急登の一つ)でも、いつかは登るのだろうと思っていました。
そしてその日が遂に来ました。こんなふうに言うと何を大げさな!と一笑されるかも知れませんね。
でも、体調管理にも気を使い、いつもよりさらに気を引き締めて挑むことにしました。
自分一人なら、ここまで慎重にはなりませんが、ガイドとして登ることになるのでそうならざるを得ません。
この日は下見でしたから最小限の荷物でも良いのですが、当日と同じぐらいの重さのザックで臨みました。

そしてカメラもザックの中に納め、登りの間は封印しました。これが一番、らしくない行動です(笑)
コースタイム、危険個所、休憩場所等、頭にいれつつ確認しながらの実踏。さらに当日は45名の参加者の
団体行動も推測しながらコースタイムを見なければなりません。
体調不良等で途中離脱者が出た場合の対処をどのようにするか等々考えながら登ります。
さらに、下山後のバス(本数が少ない)の乗車時間の調整など、山ガイドは気が抜けません。
とは言いながらも、信頼関係で結ばれたガイド仲間との実踏は楽しいものなのです。



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鷹巣山山頂




この日の天気予報は午後からの雨が懸念されましたが、何とか小雨程度で済みました。
稲村尾根には東日原より、いったん川に下りて稲村岩の肩まで登り返します。
稲村岩は日原のシンボル的な岩峰です。この尾根に出るまでがかなりの急登です。
そしてここからヒルメシクイノタワと呼ばれる鞍部まで、ひたすら急坂を登り続けます。

ですが、途中、素晴らしいブナ林があり疲れを忘れさせてくれます。
予定通りヒルメシクイノタワで昼食を取り、あとひと登りで鷹巣山です。
ここで、安心してカメラをザックから取り出しました。
山頂はどうも霧が出て来たようです。


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最後の急坂を上り上げると一気に視界が開け山頂です。


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あらら、やっぱり濃霧で何にも見えません。山頂は眺めが良いだけに残念です。



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なんとか霧が晴れないかしらね。晴れろ~!!と言ってみる。
するとどうでしょう、見る見るうちに霧が晴れて景色がぼんやり浮かんできました。


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え~!!わたしって神通力があるのかしら?



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これには仲間たちもびっくりしていました(笑)



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何だかなぁの御影石?のモニュメント的山頂の標識
綺麗で立派だけれど、奥多摩の山には似合わないなぁ…
風雨にさらされて味わい深くなった木の山頂標識が好きなのだけれど…



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これから下山する「峰」の集落の向かい側の尾根にある「奥」の集落も見えます。



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背後の山々も薄っすら浮かび上がっています。




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おや?あの白亜のお寺は大寺山の仏舎利ですね。
こうして見るとかなり高い所にあるように見えますね。
なんだか光って見えます。天空の寺って感じです。




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さて、頂上を後にして防火帯の尾根を下って行きます。
ミツバツツジが咲き初めで美しいです。まだ蕾もいっぱい。
「イベント当日は見頃かも知れないね!」 「お客さん喜ぶかもね!」
って、そんな会話を交わしながら、足早に下山して行きます。



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足元にはたくさんのタチツボスミレたち。標高1736mは、まだ早春でした。




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行く手に日影名栗沢の峰が幻想的に浮かび上がります。
お天気なら、その奥に大岳山が望めるはずだけど。



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また見る真に、暑い霧が閉ざして行きました。どうやら雨になりそうです。



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ここからは、三頭山が見えます。



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さらに、左奥には御前山の優美な山容が見えました。




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この防火帯の尾根はダケカンバが多いです。夏にはマルバダケブキに覆われます。



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木々は芽吹きの時です。




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唐松の芽吹きのグリーンが目に鮮やかでした。




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谷を埋める木々の新緑のグラデーションが美しいです。



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苔生した切り株に新しい芽生え



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避難小屋を後に自然林の中を下山して行きます。
美しい森ですが、雨が降って来たので写真も撮らず一気におります。

集落に近づく頃、山つつじが燃えるように咲いていました。




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浅間神社の杜を抜けると一気に視界が開けました。



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峰の山上集落が現れました。



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九十九折の車道が上って来ます。



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緑の谷を挟んで浮かびあがる集落はさながら天空の村ですね。



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この車道が出来る前は、集落への道は山間の登山道だったようです。
山で暮らす人々の営みがあり、麓とを結ぶ生活道には、
道祖神や庚申塔などが点在していました。
今は使われなくなったそんな山間の生活道を降りて行きます。





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麓ではもう散ってしまった桐の花が、緑の山々を背景に美しく凛と咲いています。




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向かいの奥集落、この集落からは千本ツツジへと登り石尾根へと続きます。



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門前の大木と共に歴史を刻んだであろう民家は今は住む人がいないようです。
表札には“春太郎”さんというお名前が書かれていました。
その方の家族の暮らしがあったのですね。

昔訪れた時よりも空き家が増えている気がしました。


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木々に囲まれ埋もれるように…



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「おや?畑に何かいるね。」  「あっ、カモシカだ、こっちを見ているよ。」




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身じろぎもせずに、じーっとこちらを見ているのでした。



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車道と合流しました。



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わたしたちは予定通り、バス停に着きました。一日に3便だけの最終バスに乗ります。
緊張して臨んだ稲村尾根でしたが、何とか無事に行って来れました。
イベント当日も、体調に気を付けてしっかりガイドできるように頑張りたいと思います。



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by kazematikado | 2017-06-03 01:34 | 山と森 | Comments(2)
2017年 05月 30日

市道山から吊り尾根を経て陣馬山まで

5月2日、GW中に、ガイドの研修登山で、陣馬山に行ってきました。
一口に陣馬山と言っても、いろいろなコースがありますが、わたしたちは檜原村の奥にある笹平の集落から
ヨメトリザカの急登を登り市道山に、そして吊り尾根を歩き陣馬山に抜けるロングコースを歩きました。
このコースは歩く人の少ないマイナーコースのため、陣馬山に着くまでにすれ違ったのは3人だけでした。
GW真っただ中だというのに静かな山歩きを楽しみました。
(陣馬山は人気の山なので、多くの登山者で賑わっていましたが)

折しも、山は新緑萌え出ずる季節、柔らかな萌葱色と山桜の淡い桜色が織りなす山々の色合いが目に優しくて、
足元には、思いがけずたくさんのスミレたちの花姿に癒される楽しい山歩きとなりました。
奥多摩の山は低山ながらどこも急登があって、『いやー、キツイね!!』が合言葉でもあるんですが、
それでも、下山してみれば、いい山だったね♪と乾杯するのですから、懲りない仲間たちですよね(^_-)



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バスを降りて歩き始めれば、ほら、もう、ハルリンドウの青い花が咲きだしてました。
この花を見ると、尾瀬ヶ原や尾瀬沼の湿原に咲く、タテヤマリンドウを思い出します。
わたしは、「野原の青い星☆」と呼んでいたっけ…若い日々が懐かしくなります。


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枯葉の中から、美しいピンク色のアケボノスミレも顔を出しました。



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のっけからの急登の連続ですが、オカスミレの濃い紫色やタチツボスミレの薄紫に癒されます。



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綺麗なタチツボスミレでした(*^_^*)一瞬ミヤマスミレかと思ったけれど…

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上を見上げれば新緑が眩しい!!





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山桜と新緑の共演が美しくてため息です。


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遠くに見えるのは三頭山で良かったかな?

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この辺りの山中を歩いていると、この「独標」という木札が目に付きます。
地図上にピークとして標高が記入されている場所を示しているようです。
東京350、つまり東京の名も無き頂き350座を示しているらしいです。


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大好きなチゴユリが咲き出していました。

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イヌシデでしょうか?柔らかな若葉が風にそよぎます。



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陽射しに透ける若葉が萌える山道を辿るのは気持ち良くて
わたしたちは口々に、『いいね~!!』と呟くのでした。



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吊り尾根の平坦地、ここは自然林に包まれて最高に素敵な尾根でした。



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やっぱりビージーズの若葉の頃♪


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そしてこの尾根には、なんとスミレも多い事


アケボノスミレ

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エイザンスミレ

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ニオイタチツボスミレ



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ヒトリシズカも咲き出したばかり

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なんと、ヒゴスミレ!!


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和田峠に着きました。ここまで車で入れるようです。


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陣馬山への急階段…  うーん、キツソウ。。。
疲れたから平坦な巻道と書かれた道を行く事にしました。


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途中に、ニリンソウの大群生地が数か所あります。

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だけど、これ、どこが平坦地なの?物凄く急な登りなんですけど


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と文句を言いつつ、ヘロヘロで頂上に出ました。

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山頂には有名な白馬の像が佇んでいます。


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遠く大岳山を臨みます。奥多摩の山は大体どこに行ってもこの山が見えます。


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陣馬山は有名な山なので登山者も次々とやって来ます。


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展望も良くてとても心地よい風が吹いていました。



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頼もしい登山部の仲間たち。


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都心の方も眺められます。


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大岳山や、県境尾根、雲取山も見えました。


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この山は先日登った生藤山のようです。


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右が大岳山で左端は御前山、この画面には無いけれど三頭山も見え、
奥多摩三山をぐるっと見渡せます。


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バスの時間があるので、わたしたちは早々に山頂を後にしました。
振り返ると白亜の馬が、青空をバックにいなないて見送ってくれました。
楽しい山旅でした。


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by kazematikado | 2017-05-30 01:22 | 山と森 | Comments(4)
2017年 04月 27日

花吹雪が風に還る

満ちて行く春… 週末の森の桜並木を見に行きました。
森の土手を埋めて、今年もタチツボスミレが群落を作っているのかな?と思いつつ

青空に映える満開となった桜はハラハラと散り始めていました。



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桜の並木越しに、朱色と白の青梅タワーが覗いています。
きっと、青梅タワー?そんなのあったけ?と思われてしまいますね。
はい、どこにでもあるただの鉄塔です。わたしが勝手に付けた名前です。(^^)
でも、桜の花越しに見る鉄塔も、素敵でしょ?だから青梅タワーなんです。



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雑木林越しに遠くの奥多摩の山並みが青くたなびいて、ああ、好きだなぁと撮りました。
子どもの頃から、春の青い奥秩父の山並みを見て育ったんです。
奥秩父に続く奥多摩の山並み。 知っていますか?冬は薄紫に煙るように見えることを…



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武蔵野の面影が残る雑木林の中に続く微かな踏み後を歩く時、こころが穏やかになります。
冬は木枯らしが吹き抜ける道、そして冬鳥の愛らしい姿が梢を渡る道。



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朽ちかけた切り株の上に落ちた花房、ヒヨドリたちの悪戯かしら?
それとも春の妖精の髪飾りだったのかな?桜吹雪の中、去っていく春の妖精が見えたような気がしました。


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スポットライトのように柔らかな木漏れ日が射して、タチツボスミレがほほ笑んでいました。


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一際、濃いすみれ色、あなたは誰かしら?


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桜の花びらに埋もれて、美しいタチツボスミレが咲いていました。



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こちらは、キランソウ。地獄の釜の蓋なんて恐ろしい名前を誰が付けたのでしょうね?
わたしなら、野辺の紫って名前にしてあげる。


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クサイチゴの白い花が咲き始めました。



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園芸品種のムスカリだけれど、こうして野原に咲いていると野草に見えます。



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こちらも、どこからやってきたの?白い水仙が一株だけ咲いていました。



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静かに佇む、そんな言葉が浮かびました。




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桜の樹皮って横の縞々なんですよ。そして、意外と色黒なんです。
花が咲く前の、桜の枝で草木染をすると、桜色の仄かなピンク色に染まるんですって
自然は豊かでそして不思議です。踏青の頃…




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やっぱり気になる椿です。とっても良い樹形の樹でした。地面には一面のたんぽぽの花です。



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真紅の一重の椿に魅かれますが、こんな夢見るような優しい色の椿も良いですね。



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想いを大切に抱くように、重ねた花びらの愛しさよ。


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八重咲きの真紅の椿



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枯れた色の花もシックで美しいです。



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やっぱり一重の椿が好きです。でも、やっぱり上手く撮れません。


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一面のたんぽぽの野辺、思わず寝転んでフアインダーを覗きます。



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いいなぁ。。。きっと今頃は綿毛の海だろうな。また寝転んで写真を撮りたいと思う。



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山桜が咲き始めました。控えめな花数、レンガ色の若葉が上品で好きです。



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おや、春爛漫の桜の枝で、仲睦まじいカラスのペア
桜色の中で、漆黒の翼を悲しんでいるだろうか?
いいえ、それは人間の勝手な感傷。きっとカラスはそんなことを思ってはいないだろうなと思います。



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きっと二人でお花見を楽しんでいるのでしょう。
だって、ほら、こんなにLOVE LOVE❤なんですもの(^^)v



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桜吹雪が 風に


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風に還る



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幾千万の花びらが、はらはらと散っていく。 美しいまま…


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by kazematikado | 2017-04-27 17:38 | 山と森 | Comments(2)
2017年 04月 26日

春は往く

ああ、なかなかブログ更新が出来ぬまま、春が往きます。

早春のハナネコ女子会から写真が溜まってしまっています。もう、今さらなんですが、
順不同で写真だけでもアップして行きたいなぁと思っていますので、みなさんお付き合いくださいネ。
過去の記事を綴る前に、最新の記事を少し。


思い立って沢井へ足を伸ばしました。
高台にある沢井駅から、多摩川へと坂道を降りて行く道。
片側は造り酒屋の板塀、遠くに青い山、小鳥の囀りを聞きながら。



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この道が好きで、30代の頃から時々訪れていました。
寂しくなった時、ちょっと疲れた時、この道を辿ると癒されるのでした。
ちょうど今頃の季節から初夏にかけて、新緑の木々の葉を透けるように木漏れ日が指し込んで眩しくて
いつもこの歌を口ずさんでいました。

坂道 ひとりで歩き 静かに目を閉じる…
ああ いまは誰も来ない 木洩れ日の降る季節








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そして緑なす多摩川の畔に辿り着くのでした。昔はここにプロムナードさわのいという喫茶店があって
岩清水珈琲という名前の美味しい珈琲がありました。窓辺の席でいただくのが好きでした。



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光る川面、シルエットになった幼子とお父さん。


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どこかでカワセミが鳴いています。ヤマセミやカワガラスも住む渓流です。



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楓橋… なんて美しい名前の橋かしらと、あの頃からずっと思っています。


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遠目にも美しい吊り橋です。


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櫛かんざし美術館からは絶好のロケーションです。


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木立ちの間から


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今日はもう一つの目的があって、櫛かんざし美術館に立ち寄りました。
4月から、写真家 前島宏氏の写真展が開催されているのでした。
富嶽一途 光 空気 魂の瞬間 というサブタイトル
富士山に魅せられて54年、作者が撮り溜めた8000点の中から選りすぐられた作品の展示会です。



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青梅の街で知り合ったアマチュア写真家の高山さんのお友だちだそうで、今回の写真展も病に倒れた前島さんのために、写真選考のお手伝いから写真展開催の手配など奔放されました。

なんとか前島さんにお見せしたいと頑張られたそうですが、4月の開催を待たずに三月に他界されたのだそうです。

前島さんは、若い頃から風景写真を撮っておられましたが、人生の中盤はお仕事が多忙で
海外で活躍されていたこともあり長い事写真を封印されていたそうです。


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60歳で定年退職されたのち、再びカメラを手にします。
いままで封印していた時間を取り戻すかのように、年間300日以上、富士山を撮りに出かけていたそうです。
「そんなに通うなら、いっそのこと山梨に住んでしまえば。」と言うと
「青梅から通うからこそ、良いんだ。」と言っていらしたそうです。

高山さんから、そんなお話を伺いながら、一枚一枚の作品と向き合いました。
どの写真にも富士山への憧れや、厳しい自然への畏敬の念を抱きつつシャッターを押したであろう写真家の飽くなき想いを感じました。

また、カラーでありながら色を抑えて二色で表現するという手法にも、驚きを感じました。
とても良い時間を過ごせました。高山さんありがとうございました。




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ピンク色のヒマラヤユキノシタの花が逆光で美しかったです。


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苔生すお庭


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中洲の白砂に映えるエメラルドグリーンの川面が美しい。


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ヤマブキの花も咲き出しました。


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バス通りを30分ほど歩いて、オープンガーデンをしているお宅を探しました。



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見付けました、このお宅です。今度改めて伺う事にします。



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今日はこれで帰ります。



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黄昏が迫った楓橋を渡り家に帰りましょう。


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この坂道を一人で辿り駅へと…


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by kazematikado | 2017-04-26 02:20 | 山と森 | Comments(2)
2016年 12月 12日

過ぎし日の秋に (蕎麦粒山)

またまた、過ぎし日シリーズです(^_^;)

奥多摩の山また山のその奥に、ぽつんと小さな頂きひとつ。
三ツドッケ(天目山)と川苔山を結ぶ稜線上に、玄人好みの山、奥多摩の寂峰と謳われた蕎麦粒山があります。
今回は11月下旬のイベントでガイドを担当することになり、10月中旬に下見登山で行ってきました。
さすが、寂峰と謳われただけあって、下見時は誰にも遭遇せずイベント当日も屈強な若者一人とすれ違っただけでした。

わたしたちが企画したのは、川乗谷から鳥屋戸尾根を登り、笙ノ岩山~蕎麦粒山~川乗林道を降るコースです。
前回登ったのは新緑の6月でした。植林帯の急登を抜けると緑滴るブナ林があり、今回はそろそろ黄葉も
見られるかと期待しつつの山行でしたが、やはりまだ時期尚早。でも、山は必ず何かを用意していてくれますね。
終盤に素敵なサプライズが待っていたのでした。

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More よろしければ、続きをどうぞ(^_-)
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by kazematikado | 2016-12-12 19:24 | 山と森 | Comments(0)
2016年 08月 11日

夏の雲湧く雲取山 その2

ああ、ぐっすり寝た~!!
一人の山の時は、たいてい3時半にはごそごそと起きだして、寝る前に準備しておいたカメラとレンズを持って
早朝撮影に出かけるのですが、今回は、ガイドの下見という目的で来ていますので、それはご法度。
そんな訳で4時半まで寝てました。山峡の小屋ですし、朝日が拝めるわけではありませんしね。

でも、一人なら、絶対に小屋の下を流れる三条沢まで降りていって何かしら被写体を探して撮っているはず。
例えば、魚影にドキドキしたり、早起きのミソサザイに出逢ったりしてるかも。
朝日がまだ届かない渓流は、きっと幽玄の世界。流れに身を委ねているような畦畔林はさながらニンフのようだろうな。
せっかく迎えた山小屋の朝、写真は撮れないまでも早朝散歩すれば良かったかなとちょっと後悔しました。


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釜戸炊きのおいしいご飯を頂き、作りたてのちらし寿司のお弁当を受け取ります。
普通、山小屋って夜のうちにお弁当を作っておいて渡されるのですが常ですが、三条の湯は朝作ってくれるのです。
これには感激でした。ちなみにイベント本番でも36人分のお弁当をスタッフ総出で朝作ってくださいました。
山だから贅沢は言えないけれど、冷えて固くなったお弁当は苦手でしたが、今回はとっても美味しくいただきました。

予定通り6時に出発です。歩き始めの三条沢は、いくつもの小滝が落ち変化のある地形です。
ひんやりとした冷気が心地よく、ミソサザイの囀りや、オオルリの声などを聴きつつ登り始めます。

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だんだんと日が差し始め、時折り頭上にカラ類の混群がやってきてはにぎやかに朝の食事を始めます。
すがすがしい早朝の山道は、体が慣れるまでは少しゆっくり目の歩調で登ります。


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どこかでアカゲラのドラミングが聞こえてきます。トゥルルル…トゥルルル…   トゥルルル…トゥルルル…
何度も何度も、繰り返しトゥルルル…トゥルルル…    トゥルルル…トゥルルル…   
谷にこだまし、静かな朝の森に響き渡ります。高度を上げるたびにだんだんと遠ざかっていく音色を聞きながら
ああ、わたしは今、山にいるんだなぁと実感します。梢を揺らす風の音だったり、はやる谷川のせせらぎの音だったり
自然界からのあらゆる音や感触が、自分の中にある五感を呼び覚ますような気がするのでした。


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おや?登山道に散らばった鳥の羽。どうやら捕食の後のようです。
猛禽類の仕業かな?黒地に白い水玉模様の羽、ここで命を散らしたのはだれだろう?と、この時は思い浮かばないのでした。
ホシガラス?いやいや、ここにいるはずないし、コゲラ?この羽だともっと大きい鳥だよね。
そして数日後、一緒に登ったガイド仲間のUさんから、アカゲラの羽だとメールが入りました。
なるほど、そう言えば黒地に白の模様でした。ふと、あのドラミングの音色が脳裏を過ぎったのでした。



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梢の間から清々しい青空が見えて来て、大分高度を上げてきました。
少し開けた場所が現れ、右に通行止めの登山道があります。この道が青岩谷鍾乳洞への分岐です。
今は、登山道が相当荒れてしまっているためもう長い事通行止めになっています。
わたしが初めての雲取山でこの三条の湯経由の道を下山路に使った時は、まだ現役の鍾乳洞でした。
三条の湯の宿泊客のみ小屋番さんが案内してくださるという特典付きでした。
三条の湯に宿泊せずに降りるので、行く事は無理なのだろうなと思い諦めたのを覚えています。

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『ココのは、真っ白で軟らかくて固まらない鍾乳石なんだそうだよ。』と、現在の小屋番さんが教えてくれました。
以前は学術調査の方を案内することもあったそうですが、現在はそれさえもできない状況なほど荒れてしまっているとか。
もったいないなぁ…昔、行っておけば良かったと後悔先に立たずです。


そして開けた場所に飛びだしました。
雲取山の山頂は見えませんが、右から狼平~三ツ山~北天のタル~飛龍山(左端)までが見渡せます。
かつて名前に憧れて“北天のタル”まで縦走した遠い夏の日が懐かしいです。
あの時、ウグイスの谷渡りを聞きながら熊笹の中を下りた孫左衛門尾根もはっきりと眺められました。


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清々しい景色に見とれていると、たくさんのカラ類の混群がやって来てひとしきり賑やかに囀り交わしながら通り過ぎました。


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どうやら、ヒガラやコガラ、ハシブトガラなどの混群のようです。直ぐ頭上の枝にまでやって来ます。
彼らの愛らしい囀りや目まぐるしく動き回る姿にしばし癒されたのでした。


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岩稜地帯や、少し足場の悪い斜面を何度かトラバースしながら進みます。
『ここは要注意、お客さんを通す時は十分に配慮が必要だ。』など、ルートの危険個所の把握は
重要な下見のポイントです。

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やがて深い木立ちに覆われた鞍部に消え入りそうに細い沢が現れます。
ここが、この長い水無尾根で唯一の水場です。
大きなカツラの樹が佇む根元にパイプが引かれ、こんこんと清涼な湧水が溢れています。

わたしたちは重い荷物を下ろし、冷たい水を両手で受けて喉を潤します。
『美味い!!生き返るなぁ!!』仲間たちの清々しい笑顔が眩しいです。
軟らかくて、本当に美味しい水でした。荷物が重くなるけれど、わたしはペットボトルに水を汲みました。
家に帰り、この水を沸かして珈琲を飲むのがとても楽しみです(^^)

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やはり水辺には生き物たちも潤うのでしょうね。
三段式の引き出しのような面白い形をした岩が苔生して素敵なオブジェになっていました。
(この写真では判りづらいですね)<m(__)m>

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苔の上に映えているのは珍しい植物!?と思ったけれど咲き終わったフデリンドウですねきっと。
咲き終わった姿を見たことがないのですが、この葉っぱは間違いないと思います。


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こちらはダイモンジソウでしょうか?10月頃.可憐な花を咲かせます。


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キノコもあちこちに顔を出しています。

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岩に刻まれた細い山道、こんな道が奥多摩らしい道だと言える気がします。


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モミの木の幼木、これから大きく育って行って欲しいです。


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巨木フェチなわたしは、けっこう苔フェチでもあります。
瑞々しい苔の緑は春夏秋冬、違う顔をしていて飽きません。


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このチョウチンゴケの胞子は、素敵な被写体です。
まだ枯れ色の早春の森で、逆光に金色に輝いていた姿も、
雨上がりの森で雫に青空を映して輝いていた姿も忘れられません。


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恐竜の足みたいな木の根っこ


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ミゾホウズキのレモンイエロウは、どんなに小さくても目に飛び込んでくるけれど
その実はという小さくて多分目立たないのでしょうね。
果実がほうずきに似ているそうですがまだ見た事がないのでした。


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こんな木橋もまた奥多摩では良く見かけます。
お客様の中には苦手な方もたまに見受けられます。


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木々の間の青空を覗いたら、なんと富士山が見えるではありませんか!
中央の少し雲を被っている山です。


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長い長い登りを征して遂に、三条ダルミに出ました。


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清々しい青空に疲れも吹き飛びました。
ふと見るとと登山道に鹿が現れました。


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我々がいるのもお構いないようで夢中で草を食んでいます。


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雲の中の富士山をバックに


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それにしても、かなり至近距離までやってきます。
餌を与える登山者もいるのでしょう。すっかり餌付けされてしまったようです。


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雲踊る夏空が美しかったです。

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ここは飛龍山と雲取山の分岐でもあります。
森の中ではコマドリの声が高らかに響いています。

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熊笹の中の急登を45分あまり、喘ぎながらも一気に山頂を目指します。


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山頂の道標が見えてきました。あと一歩

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やった!遂に天空に突き抜けました。
360度の展望に加え、今日は雲のパレードです。

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これから辿る石尾根縦走路です。
かつてはこの縦走路の脇の草原一面に高山植物が咲き続くお花畑でした。
現在、植生回復作業が続けられているようです。
鹿防護用のネットを張った一部分では、かなりたくさんの花が咲いていました。


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こちらは東京都側の頂上、雲取山には山梨県と東京都の頂上があるのです。


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メボソムシクイの声も聞こえてきます。

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一等三角点

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山座同定板

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そしてここにも数頭の鹿がいました。


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こんな短い時間に何頭もの鹿に遭遇するのですからかなりの数いることが伺えます。

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この避難小屋の後ろに山梨県側の頂上があります。


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さあ、小雲取目指して下山開始です。


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草地が続き気持ちが良いです。

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唐松の新芽

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キビタキの声も聞こえてきます。姿も見かけましたがこのカメラでは無理。

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富田新道への分岐、日原方面に抜ける道です。

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見晴らしの良い場所に出ました。
ここで昼食を取ることになりました。


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草原に寝転んで見上げる空は最高です。

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良いお天気なのですが、目指す七ツ石辺りに湧き上がるガスが気がかりです。


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マルバダケブキの蕾がたくさんありました。


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おや、ここにも鹿が、どうやら小鹿のようです。

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町営奥多摩小屋

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ダンシングツリーと呼ばれる樹、ほんとそんな感じ(^^)

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誰が付けたのかな?ぴったりのネーミングです。

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緩やかな尾根道を下ります。

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ブナ坂の分岐に出ます。ここから七ツ石山へと登ります。
この時すでにだいぶ霧が出て来ていました。下見なので七ツ石山に登らなければと思いましたが
後の展開からいくと、山頂には登らず、ここで巻道を通り七ツ石小屋へと下るべきでした。

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でも、この時は呑気に七ツ石山へと登り始めました。

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草地に点在する白い石が印象的です。

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白いガスに包まれて、谷底から冷たい風が吹いてきます。
少し天候が変わって来ました。

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山頂が見えてきました。あと一息です。

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ガスが速く流れていきます。暗さも増してお天気急変の予感がします。

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七ツ石山の山名の由来となった大岩が点在しています。
平将門伝説に由来するそうです。

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すでに壊れかけた七ツ石神社ですが、今もどなたかがお供えしているようでした。

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樹林帯の中を下ると七ツ石小屋に着きました。

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綺麗に整頓された山小屋でした。

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ここに、昨年、会津駒ケ岳の駒の小屋で働いていたという「民ちゃん」がいるそうだ。
との情報があったのですが、残念ながらこの日はいらっしゃいませんでした。

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わたしたちはほんの少し休憩を取った後、直ぐに下山にかかりました。

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ここから、3時間余りの長い下山路ですが、どうにも天候不安定で
どんどんガスが深くなっていきます。
今朝の山小屋での情報では午後7時頃に雷雨があるかもとの事でしたが
この分だと早まりそうです。急がなければなりません。
もう、わき目も振らずに飛ぶように降りていきます。

けれど堂所辺りで雷雨に追いつかれました。
一気に暗さが増して行きこのまま日暮れになるのではと思えるほどです。

以前、北八で嵐に遭遇した日を彷彿とさせます。
これはまずいと思い、ヘッドランプを出すよう提案します。
わたしたちがザックを下ろした途端、遠くに雷鳴が聞こえました。
そして、激しい雨音が近づいてきます。これも北八の時と同じです。
「レインウェアも装着した方が良いと思います。」

レインウェアを着て、ヘッドランプを点け、ザックカバーを装着した途端、
激しい雷鳴と共に叩きつけるような豪雨に襲われました。
見る間に登山道は川と化していきます。

頭の真上で雷が炸裂していますが狭い登山道では身を隠す場所もありません。
雷の時は木の下に居てはいけないというけれど、森の中ですから避けようがありません。
登山靴の中に水が侵水し歩きづらいですがそのまま黙々と歩き続けます。

約1時間後、雷雨が去ると再び明るくなってきましたが、そのまま歩き続けます。
濡れた登山靴のまま長いこと歩きましたので親指の爪を痛めてしまいました。
予定していたバスも逃してしまい、一時間後の最終バスまで待たなければなりませんでした。

無事下山できたので良かったですが、今度の事は、良い経験となりました。
イベント時に雷雨に見舞われる可能性もあるのでその時の対策も考える必要があります。
あっという間に雷雨が来たことから、とにかく、早めの判断が必要です。

良いお天気でも、一部にガスが発生している場合は上昇気流があると言う事、
朝の天気予報チェックは必須だが、途中でも確認する必要があると思いました。

本番では、幸い雷や雨にも逢わず無事イベントを終わることが出来てホッとしました。
まだまだ未熟なわたしたち新人、山のガイドは危険と隣り合わせと実感した下見でした。

長いレポにお付き合いいただきありがとうございました<m(__)m>


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by kazematikado | 2016-08-11 03:14 | 山と森 | Comments(4)