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風街角

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2015年 01月 24日

当季雑詠

もう、6年以上前になりますが、わたしが勝手に"風の谷"と名付けた鳩ノ巣の渓谷でハナネコノメや、早春のスミレや、イワウチワを探して遊んでいた頃の事です。

奥多摩分校の仲間のこいちゃんが、『sizukuさん、風の谷の仙人に会いましたよ!』と報告してくれました。
こいちゃんは、スミレを探しながら山の懐深く歩いていたら、山中に1軒の古いお宅を見つけました。
そこは、"天目指庵"という、築300年の旧家で、Kさんご夫妻が農作業をするために昼間だけ住んでおられました。

こいちゃんに案内されて、初めて天目指庵を訪れさせていただいてから、気さくなKさんご夫妻との交流が始まりました。
特に天目指庵の裏山に、新春に咲く福寿草はとても可愛くて、毎年お邪魔させて写真を撮らせていただくようになりました。



当季雑詠_b0246693_16173830.jpg




ある日、kさんの奥様のかつよさんが、『良かったら俳句の会に入っていただけないでしょうか?』とおっしゃいました。
鳩ノ巣好吟社と言う句会は、もう、40年以上も続いている句会なのだそうです。
一頃は大変盛んで、会員もたくさんいたのですが、現在は5名になってしまい細々と続いているのだそうです。
かつよさんは、最高齢のSさんががんばっておられる間は、何とか続けて行きたいと考えていらっしゃいました。

『マンネリ化した句会に新風を吹き込んでください。』そんな風に熱心に頼まれて
月に6句なら何とか作れるかな?と、軽い気持ちでお引き受けしたのですが、これがどうして難しいのです。
毎月、締め切り間際にやっとこ絞り出して6句送っていました。
みなさんが詠んだ俳句を、かつよさんが集め編集して俳句誌を月一で発行してくださっていました。
ところが、昨年末、かつよさんのPCが壊れてしまい、代わってわたしが俳句誌を作成することになったのです。




当季雑詠_b0246693_16195950.jpg




最初はPCが直るまでと言う事だったのですが、民生委員などでお忙しいかつよさんに代わって引き続きお受けすることになりました。
またまた、新しいことを始めてしまって…ちゃんと責任もってやらなければと思います。
そこで自分へのエールにもなるかなと考え、ブログにも毎月『当季雑詠』を載せる事にしました。
途中で投げ出すことがないように、有言実行で行きます。!(^^)!

そして、ネットでも、『当季雑詠』が出来ないかな?と思いました。
みなさまも、もし良ければ、俳句の投稿をお願いできないでしょうか?

参加ご希望の方は、コメント欄に投句お願いします<m(__)m>


12月の『当季雑詠』

しめやかに 軒打つ音や 小夜時雨
雨に落ち ふたたび燃ゆる 散紅葉
さざ波に 奏でる光 星月夜
古き路地 曲がりし先の 冬桜
水底に 沈むと見ゆる 照葉舟
夕月の 冴ゆる空見ゆ 家路かな


1月の『当季雑詠』

蠟梅の 香り定かや 袋小路
金色に 映る冬日の まろげなり
石垣の 木立の影や 冬日向
凍て蝶や 林の影の 陽は温し
山中を 澄ませし流れ 凍てし滝
冴ゆる夜 灯り燈らぬ 窓侘し


当季雑詠_b0246693_16173206.jpg



by kazematikado | 2015-01-24 16:20 | 俳句


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