風街角

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2015年 03月 25日

星の花

もう一つのスプリングエフェメラルのセリバオウレンが咲き出したと聞いて、山を越えて逢いに行きました。

生憎の鉛色の曇り空、冷たい風に乗って今にも風花が舞いそうな寒い日でした。2月末の事です。



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去年、新潟の山で終わりかけたミツバオウレンを初めて見ました。白くて小さくて可愛い花でした。
こちらの里山にも同種のセリバオウレンが咲く事を知り、いつかは訪ねてみたいと思っていました。

セツブンソウが、雪の妖精なら、セリバオウレンは、星の妖精…
わたしには、春の野原を飾る小さな、小さな、星の花に見えました。





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山道を抜けて、こんな小道を降りて行くと…


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煙るような梅林に出ました。


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まだ、ほとんどの枝は蕾が多くて、花が開いたばかりです。

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つい、つい、見上げてはパチリ…


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やっぱり好きだなぁ…

梅、一輪


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その梅林の先の杉林の中の林床に、その花は咲いていました。


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枯れ葉を持ち上げて、精一杯背伸びするように、小さな星形の花を咲かせているんです。
思わず駆け寄って、ひざまずいてカメラを向けます。


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葉っぱがセリの葉に似ているから、セリバオウレン(芹葉黄連)


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近寄ってみると、花火みたいに蕊を広げて可愛らしいこと(^^)

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一瞬だけど薄い太陽が雲の隙間から滲んで浮かびました。
木洩れ日を透かせると、ほら、星の花…


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もっと、光を…(笑)


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でも、太陽はまた雲の彼方へ、そして二度と顔を見せませんでした。
わたし、晴れ女なんだけれどな。ま、こういう日もあるよね。
雨にならないだけラッキーかも知れませんよね。


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セリバオウレンには、雌花と雄花と両性花があるようです。


一番多いのが、雄蕊だけを持つ雄花です。
まず、開き始めはこんな感じ。

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中央に固まっているのは雄蕊で、蕊が花粉を出し始めると開いて行きます。

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全ての雄蕊が開くと、花火のような状態になって可愛いです。

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中には、雄蕊の中央に退化した雌蕊が残っているものがあります。
蕊の中央にピンク色に見えるのが退化した雌蕊です。


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こちらは、雄蕊と雌蕊を持つ両性花です。
中央の緑色っぽいのが雌蕊です。


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真横から見たもの、雄蕊は小さくて雌蕊が盛り上がっているのが判ります。


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今回は見つけられませんでしたが、雄蕊が退化してピンクの蜜腺のようになって雌蕊だけになったものを雌花と呼ぶようです。

その他にも、セリバオウレンの花は光に反応して、一日中動いていると言う事も知りました。

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セリバオウレンの特性を知れば知るほど不思議です。
名残惜しいけれど、星の花に別れを告げて、もう一度尾根道に登りあげました。


尾根道には冬の名残りのドライフラワーや枯れ葉たちが、存在感を持って語りかけます。


アジサイの枯れ花

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アキノノゲシのガクでしょうか?


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これは、ウツギの実殻と葉っぱですね。


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ほんのりとピンク色を残して、丸まった葉っぱの中に大切そうに何を抱いているの?


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ホウノキの朽ち葉

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葉脈がレース編みのようで、朽ちてもなお、綺麗です。



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枝に引っかかった枯れ葉は、ケヤキでしょうか?


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冬の間中、緑だったツタの葉


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松ぼっくりも、ころころと転がって…


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誰も、見向きもしないけど、わたしは好きだよ。


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そして、枯れ色の中から、芽吹こうとしている芽が…


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春だね…春なんだね。


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そして、綺麗に積まれた薪も、もうそろそろ、冬の暮らしにさようなら…

北の街ではもう  悲しみを暖炉で  燃やし始めてるらしい
黙り通した年月を拾い集めて 暖めあおう…

なんだか、拓郎さんの歌を思い出してしまいました。

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by kazematikado | 2015-03-25 12:01 |


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