人気ブログランキング | 話題のタグを見る

風街角

sion920.exblog.jp
ブログトップ
2015年 07月 13日

いがり先生の植物写真ワークショップ

7月7日、写真家いがりまさし先生の植物写真ワークショップに参加させていただきました。
ここ、狭山丘陵の六道山公園で開催されるワークショップに参加するのは、四回目です。
自転車で駆け付ける道順もすっかり頭に入り、裏道を走り抜ける気持ちの良いサイクリングです。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_01470234.jpg


里山民家の駐車場に滑り込むと、もう先生の車は着いていて、笑顔で迎えてくださいました。
今年は五月にも開催されていましたので、前回もご一緒させていただいた方がお二人いらっしゃいました。
最初は、ひとりぽつんと参加していましたが、こうしてお知り合いが増えるのは嬉しいことです。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_01461994.jpg


いがり先生は参加者の名前もしっかり憶えていてくださいますし、誰にも分け隔てなくフレンドリーに
接してくださいます。そんな飾らないお人柄に魅かれみなさん常連さんとなられるのだと思います。
背が高くてスリムで甘いルックス、貴公子のような先生の例外なくわたしもファンの一人です(^^)



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_01491984.jpg


先生のワークショップのテーマは「はらっぱの錬金術師になろう」です。
≪野草の写真上達の秘訣は、有名観光地や花の群生地めぐりではなく、自分のフィールドでじっくりと
被写体を探すこと。都市近郊里山シリーズは、身近な里山で被写体発見することを大きな目標にします。≫


身近なフィールドで、本当に何気ない草花に命を吹き込んだような写真を撮られる先生に憧れます。
参加者のみなさんもきっと同じだと思います。先生の撮影方法を熱く見つめ、そのモニターに映し出された
美しい画像に目を見張ります。本当に先生ははらっぱの錬金術師です。




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_01481753.jpg








今回の参加者は5名でしたので、自己紹介の時に『今日の目標』をお話しすることになりました。
「今回はコンデジのTG3 の使い方をマスターしたいと思い持参しましたが、参加者のSさんが、
『今回は雫狙いで、マクロレンズを持参しました。』とおっしゃったのを聞いて、わたしもマクロを
持ってくれば良かったと思いました。」と言うと、先生はニコニコしながら、『TG3は雫の撮影に
ピッタリのカメラですよ。後で、挑戦してみましょう。』と言ってくださいました。

まずは、駐車場わきのオカトラノオの撮影。背景に遠くの暗い森影を入れます。
そうすると、バックが黒く沈み、花が浮き上がって見えます。

こちらは一眼デジで撮影
いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_02033399.jpg



こちらは、コンデジで撮影

コンデジはピントの合う範囲が広いので、手前と奥の花の両方にピントが合うそうです。
その代り、バックの画像も映り込んでしまうので、注意が必要との事でした。なるほど~♪


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_02071112.jpg



次は雫狙いです。駐車場の砂利の間に生えている小さな草が被写体になりました。
これはコンデジでの撮影。すごい、雫の中に逆さまの景色が映っています。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_02132687.jpg


こんなに綺麗に撮れるなんて~♪感激です。後ろのボケもいい感じで一眼と同じような感じに撮れます。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_02133682.jpg



草に着いた雫と平行になった位置にカメラを構えます。おのずと姿勢は苦しい体制になりました。
駐車場の中の小さな草原に膝まづいて写真を撮る面々、工事作業の車が入って来る度に、
この人たち、何を撮ってるんだろう???みなさん不思議そうに見つめます。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_02141088.jpg



駐車場で、30分以上いたかしら?時計をチェックしていなかったから判らないけど(笑)
『そろそろ、駐車場から脱出しましょう。』と、歩き出すも、参加者の方から質問が。
先生は、どんな時でも、きちんと質問に向き合い丁寧に答えてくださいます。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_20583924.jpg



結果、先生はここでも、こんな感じ。こんな時間が何とも素敵です(*^_^*)



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_20575423.jpg



さて、やっと駐車場から脱出して、赤ツメクサが群生している原っぱに来ました。
参加者の方から、群生している花はどこを撮ったら良いのか判らないのですが?という質問が出ました。
わたしも、長いこと、そう感じていました。

先生は、群落を撮る場合でも、バックをどこに持っていくのかをまず探します。バックが決まったら
手前に密度のある場所を見つけます。その中で中心となる花を決め画角を考えます。と言う感じの事を
おっしゃいました。言葉はちょっと違うかもしれませんが、わたしはそう理解しました。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_00021485.jpg


この場合バックに暗い林を持ってきます。この時、気を付けなくてはいけないのは画面の中の林の分量です。
林の部分が半分ぐらいの量を占めてしまうと画像が2分割されてしまうからです。
わたしが撮ったこの写真も、もう少し森の部分が少ない方が良いかもと思いました。

もう少し。被写体をアップで捉えた方が良いみたいです。先生のお手本をまねてみました。
赤ツメクサの上にかかった草の穂がアクセントになっています。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21034678.jpg



『開きかけの赤ツメクサもなかなか面白い被写体ですよ。』と、こんな感じ。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21011604.jpg



本当ですね!!雫がキラキラと、とっても綺麗です~♪



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21015153.jpg




わたしは、マクロ撮影に夢中になりました。
コンデジでも、こんな風に撮れるなんて!!嬉しくなりました。
赤ツメクサの花の中に、緑色の甲虫が隠れていました。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_20594400.jpg




こちらは、ハナムグリ



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21002114.jpg



隣には緑色のクサグモの姿もありました。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21023221.jpg



水滴を呑んでいるみたいな小さな虫も…


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21000965.jpg




ひらひらとモンシロチョウも来ました。




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21025319.jpg




さて、赤ツメクサの群生を脱出して、今度は小さな流れの傍に咲く、ヤブカンゾウが被写体になります。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21063966.jpg




流れの傍のミズキの木の根元には、ギボシも咲いていました。
わたしは、この緑に埋まったような感じが気に入って撮りましたが、どうでしょうか?



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21044969.jpg




ヤブカンゾウにモンキアゲハがやって来て、しばし撮影タイムでした。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21091700.jpg




次に、先生が見付けたお手本は、この五線譜のようなカラスウリの蔦です。
どなたかが、先生の画像を見て『メロディラインのようだ。』と言いました。素敵な表現ですね!!


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21123895.jpg



本当に、何気ない被写体の中に美しさを見つけ出す、先生のセンスに脱帽です。
わたしも、真似して探してみましたが、いかがでしょうね?



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21130427.jpg




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21115685.jpg


葉影に埋もれるようなタケニグサを表現したかったのですが?



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21143834.jpg



緑の中のヤブカンゾウ。バックがもう少し綺麗なボケになるように工夫すれば良かったかな?



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21151792.jpg



こちらは先生のお手本のように遠い林の暗い色をバックに撮ったゴマノハグサ 
イヌゴマ

いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21174310.jpg





こちらも、先生のお手本を真似て撮ってみました。緑の葉っぱが透過光で美しいです。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21184463.jpg





いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21194786.jpg




この日は田んぼで高校生たちが農業体験をしていました。
地下足袋代わりの白い靴下が泥だらけで可愛い(*^_^*)


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21192314.jpg



裸足で走って行く子もいました。気持ち良さそうです(^^)


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21192786.jpg




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21193530.jpg



インストラクターのおねえさん。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21195732.jpg




農業を生徒たちに教えてくれたのでしょう。優しそうなお父さんでした。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21201897.jpg


とても綺麗なノカンゾウが咲いていて、先生もレンズを変えて熱心に撮っていらっしゃいました。
この場合の注意点。
1、手前のノカンゾウはきちんと根元まで入れて撮る。
2、右手の暗い森をあまり入れすぎると画面が分割されてしまうので注意する。
3、カーブした道を入れることで奥行きを持たせる。
4、空を少し入れると更に遠近感が増す。

わたしは今まで、空が入らないように切り取っていましたので、目からウロコでした。

いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21203953.jpg


振り向いた感じで撮ってみました。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21231173.jpg



滴るような緑の中を流れゆく川


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21231929.jpg


ミゾソバ ママコノシリヌグイが咲き出していました。

 
いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21242208.jpg


コンデジで、こんなにアップで撮れて、凄く満足です。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21295513.jpg


  
ひっつきむしのメナモミの ヤブジラミのお花。マクロで撮るととても美しかったです。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21305202.jpg




ヤブミョウガの白い花も、ひっそりと咲き始めていました。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21255264.jpg




ユウガギクも早くも開花です。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21280317.jpg





いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21262456.jpg


  
ミズキの葉越しの風景。林の内側から外を撮ると、透過光に写真が撮れて面白いと前回のワークショップで
勉強しました。




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21252978.jpg




ちょっと流れの上を覗いたら、カエルの赤ちゃんがいました。




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21244609.jpg



アマガエルかな?体全体が金色に光って綺麗でした。


いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21245729.jpg





いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21291814.jpg




クロヒカゲさんかしら?

いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21302606.jpg


黒目がちのチャバネセセリチョウ

いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21302912.jpg



ウリハネムシ。とっても小さいです。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21311737.jpg



カタツムリの赤ちゃんを見つけました。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21312733.jpg


テントウムシさん。



いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21315194.jpg



最後にムラサキシジミが足元に止まりました(^^)




いがり先生の植物写真ワークショップ_b0246693_21315900.jpg


いったん、ここで終わります。次回はミニライブ風景をお届けします(^^)



by kazematikado | 2015-07-13 01:14 | 里山


<< 狭山丘陵ワークショップ ★ マ...      ツリーハウスプロジェクト 進行中!! >>