風街角

sion920.exblog.jp
ブログトップ
2017年 07月 25日

ベテランたちの花懸り

2016年の獅子舞 二芝目は花懸りです。

この花懸りという芝は、獅子舞を始めた者が一番最初に舞う芝と言われています。
いつもの年は、新参の獅子舞役者が先輩の獅子舞役者の胸を借りて挑む芝です。
緊張で引き締まった若い獅子舞役者の顏、そして新参役者を見守る先輩役者の大きな背中、
キラキラと滴る汗も、その眼差しも爽やかな芝なのでした。
でも、この年は、獅子舞役者のベテランたちが舞いました。ささら摺りも上級者の少女たちでした。

それは、昨年、左手に大怪我をして休演していた獅子舞役者の復活の獅子舞だったからです。
『バチを落としてしまっても良いじゃないか。俺と一緒に花懸りをやってみないか?』
大先輩の獅子舞役者にそう言われ、青年は、挑戦することを決めたのだそうです。
本当は、バチを握るのもキツかったのではないかと思います。でも、獅子舞役者としての熱い想いが、
言葉少なに見守る仲間の想いが、背中を押してくれ、見事に演じきってくれました。

わたしは、ファインダーを覗きながら、何度も「がんばれ!」と呟いていました。
そして、今までと変わらないキレのある素晴らしい演技に、胸の中に熱いものがこみ上げました。
一緒に舞ったベテラン役者二人の圧巻の演技にも、カメラで追いながらも、なんだか胸がジーンと…

ささらの少女たちも上級者たちで、4人が心を合わせた凛とした素晴らしい演技に感動しました。
笛方も精鋭たちの演奏はもちろん、今年初めて親笛を任された青年たちが、芝の間や流れを率いる
という大役を本当に見事に果たしました。
今までにない、熟練者たちによる花懸りは、最高に素晴らしかったです。
後から知ったのですが、長老の獅子舞役者から伝承された幻の技法も取り入れて舞われたそうです。
これも、熟練の獅子舞役者が舞ってこそ、実現できた素晴らしい事象です。

わたしのカメラワークでは、表現しきれませんが、忘れられない芝となった2016年の花懸りを
DBでご覧いただけると嬉しいです。


b0246693_11523670.jpg

http://www.digibook.net/d/e414e7fb818ab7d468871cd0b059703e/?viewerMode=fullWindow


Published by デジブック
[PR]

by kazematikado | 2017-07-25 11:50 | 獅子舞


<< 三拍子      いよいよ獅子舞の季節 >>